40年前のテレビ欄
屋根裏倉庫の片付けをすることになりました。
古いタンスや段ボールの箱が暗い屋根裏に積み重ねてあります。
長い間、開いて見たことがないし、もの凄くほこりっぽいので片付けをするのも大変です。
タンスの引き出しの中からは、布団の下に敷いていた古い新聞が出てきました。
色あせて少し茶色に変色してしまっています。
日付は1981(昭和56)年8月1日(土)
昭和56年はピンクレディーが3月末で解散しています。
リアルゴールド(日本コカ・コーラ)、雪見だいふく(ロッテ)が発売されました。
西友ストアーから独立して(株)ファミマが発足しています。
39年前のちょうどこの年に私は教員となっており、1年目の夏休み中の記事です。
感慨深く眺めながら、記念にしわを伸ばして写真を撮ってみました。
40年も前のことは記憶に定かでないことが多いのですが、少し感慨深い思いで、いろいろと新聞を眺めてみました。
それにしても何と文字の小さいこと。
老眼が進んでメガネをかけているのですが、それでも読みにくい小ささです。
当時の私はこんなにも小さい文字の記事を何とも思わずに読めていたんです。
まず、そこに驚いた次第です。
鉄人28号
テレビ欄を見ていると懐かしい番組がたくさん放送されていました。
5時半から「鉄人28号」をやっています。
あれ?子供の頃にこの番組を見たような気がすると思い調べてみると、昭和38年からフジテレビ系で放送され、その後、昭和55年から日本テレビ系で第2作が放送されていました。
私が見たのはフジの方で白黒のアニメでした。
子供がリモコンで巨大な鉄人を操作して悪をやっつけるなど、発想が面白いですね。当時はプラモデルが好きで、有線コントロールの戦車を作って遊んでいましたが、無線だったらいいのにとよく思ったものでした。
昔のテレビ番組
40年前のテレビ欄には「池中玄太80キロ」「8時だよ!全員集合」「暴れん坊将軍」「Gメン75」などなどの懐かしい番組名が書かれています。
今でもご活躍されている役者さんの名前もありますが、もうお亡くなりになった方々のお名前もあり感慨深いものがあります。
「Gメン」に出演されていた丹波哲郎さんは霊感がとても強い方だったようで、霊のことについて話していたのを見たことがあります。
「池中」の坂口良子さんはチャーミングで本当に女優さんという感じのおきれいな方でした。話をしている時の口元がとても可愛らしかったです。
ちなみに「池中」のこの日のタイトルは「もしもピアノが弾けたなら」です。
どんな内容だったのでしょうね。
「池中玄太80キロ」の西田敏行さんは大好きな役者さんで「釣りバカ日誌」の浜ちゃん役などとても良かったと思います。
おかげさまで、皆さんにその時代を楽しませていただきました。
この日は8時から「暴れん坊将軍」と「8時だよ!全員集合」があったのですが、同時に「銀河鉄道999」のテレビ放映もあったようです。
「銀河鉄道999」の原作者である松本零士さんといえば「宇宙戦艦ヤマト」であり私は高校生の時に見ていたと思うのですが、この時は見たという記憶がありません。
今、もし放映があれば是非、見てみたいものです。
現在では、録画しておいて後で再生すればどの番組も見ることが出来ますが、当時はまだ録画などできない時代でした。
ですので同じ時間帯であれば1つの番組しか見ることができなかったのです。
私は時代劇が好きなので松平健さんの「暴れん坊将軍」を見ていたと思います。
暴れん坊将軍
暴れん坊将軍は1978年から2000年代の長年にわたって放送されていた時代劇番組です。
8代将軍徳川吉宗がお忍びで江戸市中に出かけ悪を懲らしめるという、有り得ない勧善懲悪の物語でした。
こんなことをしている将軍をお側御用役の爺が諌めるのですが、もちろん将軍は適当に相手をして気ままに行動するので、爺はいつもぼやいてばかりです。
市中に出向いたときは町火消しのめ組に旗本の3男坊として立ち寄っています。
そこで起きる事件を解決するのです。
たいがいは悪徳商人と結託した幕府のお偉方が悪の張本人です。
最後に将軍自らが身分を明かし、恐れ入ったかという具合で、何故か毎回、9時前にはきちんと解決していました。
他愛ないストーリーですが、そこには偉大なパターン化があるような気がします。
ミルクボーイの漫才ともよく似ているのかな、と思ったりしています。
「暴れん坊将軍」の将軍役は松平健さん、白馬に乗ってさっそうと駆けて抜けて行く映像が最初に流れていました。
マツケンサンバのイメージとはだいぶん違うのですが、かっこよかったです。
将軍を諌める爺役は有島一郎さん、いつもぼやいているのですが味のある演技でした。め組の頭は北島三郎さんで、組の棟梁として子分をまとめる貫禄のある適役だったと思います。
時代劇
親が時代劇を好きだったのでよくテレビで見ていました。
印象に残っているのは銭形平次の大川橋蔵さん、水戸黄門の東野英治郎さん、遠山の金さんの中村梅之助さんなどです。
こうした番組は配役を変えて何度も繰り返し放映されていますが、主役のイメージはどうしてもこの役者の方々となってしまいます。
他の役者の方も素晴らしいのですが、私にとっての銭形平次は大川橋蔵さんという具合になってしまっているのです。
所謂、刷り込みに見事にはまってしまっています。
白黒テレビ
昔のテレビ欄を見て白黒テレビのことを思い出しました。
私が小学生の中頃まで我が家に白黒テレビがありました。
テレビは幅60cmぐらいの四角い箱で、箱の下には4本の細い足が付いていて、それでテレビを支えていました。
もちろんブラウン管テレビです。
そのブラウン管の前には、なぜか透明なプラスティックの下敷きのようなものがかぶせてありました。取り外しは自由になっています。
今となって思い返すとあれはテレビの画面を虫眼鏡のように、少し拡大できるようにしたものであったのではないかと推測します。
テレビに詳しい方がおられましたら、教えて頂ければ幸いです。
これで、鉄腕アトム、宇宙少年ソラン、ウルトラQ、鉄人28号などを見ていたと思います。何せ半世紀前のことなので定かではありません。
ほんとに過去の遺物になったものです。