定年後の生活ブログ

定年後の徒然なる事柄の記録

子供も田植えに動員されました

f:id:teinenoyaji:20200529125334j:plain

 田植えの時期は、一家総出で田植えにかかっていました。

 まだ子供だったのでよく覚えていませんが、今の田植えの様子とはだいぶ違っていました。

 まず田んぼで苗を育てるための苗床を作り、その上に種を蒔いて苗を育てます。20㎝ぐらいまで大きくなったら田植えです。

 苗床に密集している苗をわらでしばって束にして、水田に持って行く準備をします。茶筒ぐらいの太さの束です。

 水田に束にした苗を持って行ったら、畦から田植えをする人の後方に投げ込んでいきます。

 投げ込まれた苗を取っていきながら、田に植えていくのです。

 植えるときは等間隔に印をつけた道具を使って、縦横がきちんとそろうように植えていきます。この道具を「じょうぎ」と言っていました。

 田んぼ1枚を植えるのにどれぐらいかかったのかは分かりません。姉とは朝から夕方まで大人が何人もかかって丸1日はかかっていたのではないかと話していました。

 今では田植え機ですると2時間ぐらいで終わります。あっという間です。

 しかし全部を手作業ですると、とんでもない重労働です。特に、前のめりに中腰でずっと作業するので腰が痛くなります。

 中世の田植えの情景を描いた絵には、お囃子をしながら田植えをしているものがあったと思いますが、囃し立てながらでなければそんなに長時間はやってられないことでしょう。

 昔は田んぼが7つも8つもあったので、1週間以上は田植えばかりをやっていたのではないでしょうか。

 当然、小学生も貴重な労働力として駆り出される訳なので、小学校も農繁休業ということです。

 私も子供ながら手伝いをしていたようなのですが、そこはあまり記憶がありません。

 ただゴムの地下足袋をはいていたんですが、私の足のふくらはぎにヒルが吸い付いて血をたらふく吸って大きくなっていました。

 そのヒルを手で取って、道で踏みつけてもなかなか死ななかったことが印象に残っています。

 姉は、一筋分植えたら終わりにしようと親が言うので頑張ったのに、終わったら、まだいけそうだからもう少しやろうと言われて、頭にきたと言っていました。

 田植えは、子供の手を借りなければならない程の重労働なので、親も無理を承知で手伝わせていたのだと思いました。