定年後の生活ブログ

定年後の徒然なる事柄の記録

甲子園の中止と断腸の思い

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オリーブの花

 農業高校にも野球部があり、熱心に練習をしています。

 昨年は金足農業高校がとても強くて夏の甲子園を盛り上げてくれました。農業高校が甲子園に行くことはあまりないので、その活躍に大いに元気づけられたものです。

 しかし私の勤務していた農業高校は県大会で1回勝てるかどうかという実力でした。

 昨今の農業高校では女子が多く男子が少ないので、9名の部員を確保することはとても大変なようです。何とか試合のできる人数を確保して夏の大会には参加しています。

 農業高校に女子が多いことについては、以前の記事に書かせてもらいましたので、以下で参照していただくと幸いです。↓↓

 

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  それでも夢は甲子園ということで毎日、練習を頑張っています。

 残念ながらその甲子園も中止され、県の大会もどうなるか分からない状況なのですが、何か良い知恵を関係者が出すことを願っています。

 甲子園を中止するにあたって主催者がその説明をしているニュースを見ました。この大会を目指して多くの高校生がたゆまぬ努力を積み重ねていることから、中止を決定しなければならないことは断腸の思いであるというような趣旨であったと思います。

 コロナの問題が始まって以来、断腸の思いとか苦渋の決断とかという言葉をよく聞くようになりました。「苦渋の決断」というのは渋くて苦いものでも飲み込まなければならないことがある、というように分かりやすく理解できるのですが、「断腸の思い」の「断腸」はなんか変な言葉で、どういう意味があるのだろうかと思ってしまいました。

 腸を断つと死んでしまいますよね。なぜ腸を断つのでしょうか。

 『大漢和辞典』で調べてみると、中国の『世説新語』(実在の人物が出てくるが史実ではなく物語的なもの)に元となった話がありました。

 「晋の桓温が三峡を過ぎた時、従者が子猿を捕まえた。その母猿が嘆き悲しんで百余里も追いかけてきて、ついには船の上に飛び乗って悶絶してしまった。悶絶した母猿の腹を裂いて見ると、腸がズタズタに切れていた」というものです。

 三峡というのは長江にある三つの峡谷の総称で、東晋の武将桓温が船で長江を上り、蜀に攻め入った時の話のようです。

 母猿が捕まった子猿を追いかけて悶絶したのは、母子の情愛を示すものとして分かるのですが、この母猿のお腹を裂いたというのは、なんでそんな話になるのか不思議です。

 えらく残酷で荒唐無稽な話だと思ってしまいました。

 母親が子供を思って嘆き苦しみ、腸がズタズタになっていたことから、はらわたの千切れるほどの悲しみとか甚だしく心を痛めるといった意味で「断腸の思い」という表現が使われるようになったようです。

 この話でいくと「断腸の思い」であったのは母猿です。

 単に心を痛めるということではなく、はらわたの千切れるほどの悲しみを味わっています。母猿の思いは想像を絶するものではないでしょうか。

 「断腸の思い」というのは結構、深くて重いものであり簡単に使えるような言葉ではないと感じました。