定年後の生活ブログ

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認知症の父が大腿骨複雑骨折で手術

 

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デコポンの花

父は認知症病棟に入院していました。

認知症の父の病院での様子

 

入院するぐらいなので意味不明の行動が多く、なぜか机とか椅子を自分の思い通りにあちこちに移動させたりしていました。

机も椅子も結構、重たいものなのですが、一生懸命に動かしているのです。

また時間の感覚も無くなっていたようで、夜昼関係なく過ごしていたようです。しかし体は元気でしたので動き回っていました。

 

私が見舞いに行くと、机の移動をするので片方を持っていてくれと言われ、手伝いをする羽目になったものです。

疲れると椅子に座ってじっとしています。隣に座り、何か思い出すだろうかと思って話しかけます。母のこと、仕事のこと、田んぼのこと、姉妹のこと・・・さまざまなことを話すのですが、反応は何を言っているのか分からないことばかりでした。

会話が成り立たないのですが、隣に座っているのが息子としての務めだと思って話しかけてはいました。

認知症の初めの頃は、びっくりして何とも言えない寂しい感情になったのですが、何年もこうした状況が続くと当たり前の情景として、特段の感慨も湧くことはありませんでした。

静かにその時を受け入れるための時間であったのかと思います。

転んで骨折 

 

このような状態の父が、ある日、給食の配膳用のコンテナとぶつかって転んでしまったようです。

その拍子に大腿骨を複雑骨折してしまったのです。

ドクターと話をする中で、総合病院に転院して手術をした方が良いということになりました。

骨折した大腿骨を金属で繋いで止めておく手術だそうです。

 

そういえば祖母も90歳を超えて、同じような手術をしていました。

高齢になると骨がもろくなり骨折しやすくなるものです。

そのままにしておくと歩けなくなり、寝たきりになる恐れもあるので高齢であっても手術をしたのでしょう。

祖母の思い出 

 

祖母は90歳半ばで亡くなりましたが割と元気であったと思います。

お土産のお菓子を渡すと、1個をおいしそうに食べ、後は大事に押し入れにしまってしまいます。

そうなると、もう忘れてしまってカビが生えていて、お菓子は食べられなくなっていました。

朝昼晩ときちんとご飯を食べていたので、これは100歳まで行くかなと思っていましたが、足の手術をしてからは急に弱ってしまい、亡くなりました。

 

火葬場でお骨上げの時、白い骨はボロボロであまり残ってなかったのですが、手術で足に埋め込んだボルトの黒さがやけに印象的であったことが忘れられません。

父の手術 

 

父も同じ状況です。 

祖母と同じで、親子2代に渡って足に金属を埋め込むことになりました。

亡き父は認知症病棟で転んでしまい手術をすることになりました

転院した総合病院は最近建築された近代的で最新の設備が整っている病院で、機能的な造りになっていました。

テレビの中でしか見たこともないような、いかにも近代的で合理的な施設です。あまりに整然としていてきれいな造りなので無機質に感じてしまいます。新しい病院はどこもこのようなものなのでしょうか。

中を見ることは出来ませんが、手術室もそうなのでしょう。付き添いの私は、家族の控室で2~3時間ぐらいだったと思いますが、じっと手術が終わるのを待っていました。

手術後の父の様子 

 

手術も無事に終わり病室へ帰っていったのですが、なにせ父は認知症のために自分の置かれた状況が全く分かっていません。

点滴を抜いてしまおうとするものですから、手には大きな指無し手袋をはめられ軽く手足をベッドに縛られていました。

完全介護の病院で看護師さんたちの全面的なお世話になるには、このような状態も止むを得ないのですが、その様子を見ていると少し悲しい思いをしたものです。

毎日、様子を見に行きましたが、そのたびに手袋を除けてくれとか、点滴を除けてくれとか言われても、私にはどうしようもありませんでした。

ある出来事 

 

手術が終わってから3、4日してからのことです。

病室へ行ってみると、なんと父の胸いっぱいに血があふれて血だらけになっていました。

どうやったのか分かりませんが、点滴のチューブを途中で切ってしまっており、切れたところから血が逆流して流れ出てしまっていたのです。

服が血だらけでした。急いで看護師さんを呼んで処置してもらいました。

血を見た時は、もう本当にびっくりしてしまいましたが、思ったほど出血していたわけではなさそうだったので、大事に至ることはありませんでした。

退院

 

これではもう、この病院にあまり長くは居られないと思っていたところ、手術から1週間ほどして、また、元の認知症病院に帰ることが出来ました。

意外なほど早く転院できたことに驚きましたが、最近の外科手術は早く回復するものかと思ったものです。

幸いなことに寝たきりになることもなく、ふたたび病棟の中でうろうろする生活が戻ってきたということです。

父と同じように、祖母も転んで足の大腿骨を折っていました。親子2代に渡って足に金属を埋め込むことになったのです。

2人が亡くなった時に、火葬場でその金属を見ることになりました。