はじめに
一昨年、宅地建物取引士の資格を取得しました。
何か資格が欲しいと思い取得したものです。
その様子についてはこのブログの初めに書かせてもらいました。
詳しくはこちらをご覧ください。↓↓
その後、「宅建アソシエイト」という資格制度が出来たということを知り、まとめてみました。
「宅建アソシエイト」とは何ですか?
2016(平成28)年の宅地建物取引業法の改正により、事業者団体は宅地建物取引業に従事する方に対して「体系的な研修を実施するよう努めなければならない」と定められました。
これを受け、不動産流通推進センター(以下、推進センター)が、事業者団体と連携し、宅建業に従事する者の資質向上に努めるための教育研修事業を行いました。
1、的確な初任従業者教育
2、宅建士等の資格取得促進
3、継続的な資質向上の推進
以上を目的とする研修を受講することにより、宅建業従事者としての十分な能力を有するに至った者に対して、推進センターが「宅建アソシエイト」の資格を付与することとなりました。
どうすれば資格取得できるのですか?
「宅建アソシエイト」は、主として宅建士資格をまだ取得していない従業者に対して、推進センターが宅地建物取引業の従業者として十分な資質、能力を有するとして認定する資格です。
認定されるためには、以下のステップを修了しなければなりません。
第1ステップ(初任者研修)
下記の事業者団体が実施する初任者研修を受講し修了すること。
①全国宅地建物取引業協会連合会による「不動産キャリアパーソン」
②不動産流通経営協会の「初任従事者研修」
③全国住宅産業協会の「初任従事者研修」
④不動産流通推進センターの「不動産基礎研修」
⑤不動産流通経営協会の「不動産取引基礎研修」
第2ステップ(宅建登録講習)
宅建業法に基づく登録講習を受講し修了すること。
第3ステップ(実務課程)
推進センターが実施するEラーニング「実務課程」を受講し修了すること。
ただし、第1ステップで「不動産キャリアパーソン」(全宅連)を受講・修了した場合は免除になる。
第4ステップ(修了課程)
推進センターが実施する、Eラーニング「修了課程」を受講し修了すること。
「コンプライアンス」「インスペクション」「瑕疵担保責任保険」等の基礎知識を習得する。
以上の4ステップの修了者を推進センターが「宅建アソシエイト」として認定し、認定証を発行します。
「宅建アソシエイト」に認定されると
①「宅建アソシエイト認定証」のカードがもらえます。
有効期間は5年間です。
有効期限が切れた場合は更新はなく、再度受講し、修了をしなければなりません。
②名刺に「宅建アソシエイト」と記載をすることができます。
メリット
①一人でも物件の現地案内ができるなどといった宅建従業者としての十分な能力を有する者であると認定されることになります。
②第2ステップで登録免許講習を受講するので、宅建士試験の5問免除の対象になります。
デメリット
①各業界団体が実施する第1ステップの研修に8,000円、宅建業法に基づく登録講習に1,5000~20,000円、推進センターが実施する修了過程に4,800円などの費用が掛かります。
②宅建士資格を取得していても第1ステップ~第4ステップまでの全課程を受講しなければならない。
まとめ
宅建業界に従事されている方々のための研修を充実させ、資質向上に努めるために設けられた資格制度です。
不動産に関する研修を受講・修了したことを証明するものであり、宅建士資格を習得するための前段階のものという位置づけです。
結局は「宅建アソシエイト」の有効期限の5年の内に宅建士試験に合格しなければなりません。
しかし宅建士試験が合格率15%の厳しい試験であることを考えますと、不動産業界で働かれている方々にとっては必要な資格なのではないでしょうか。
肩書としての役割もあるので、お客様の信用を得るための重要なツールにもなると思います。
詳しくはこちらをご覧ください。↓↓
https://www.takken-as.jp/ 公益財団法人不動産流通推進センターより