定年後の生活ブログ

定年後の徒然なる事柄の記録

子豚の出産と農業高校で成長する生徒の物語「銀の匙」(その2)

 

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はじめに 

 

「銀の匙」(荒川弘)は農業とは縁もゆかりもない都会育ちの主人公、八軒勇吾が農業高校に入学してからの成長の様子を描いています。

第4巻から第6巻では、ベーコンの自作や馬術部での活動などを描いていました。

漫画を通して農業高校がどのような所かを知って欲しいと思います。

私が見た子豚の出産

母豚は一度に10匹前後の子豚を出産します。何時間もかけて少しずつ出てくるようです。分娩は夜が多いそうなので係の先生もそれに合わせています。

子豚が生れ落ちると薄い膜で覆われているので、それを取り除きます。牙が少し生えているので、ペンチでこれも切り取ります。

ある時、難産だったようで女性の先生が呼ばれました。子宮に手を突っ込んで引っ張り出すためです。男性の腕では大きすぎるので豚に負担がかかりすぎるので女性の方がよいそうです。

豚への種付けは人工授精で行っているようですが、雄豚にも交配させていました。

雄豚は体が大きくて迫力があります。この雄豚が雌豚の背後からのしかかって交配させます。専門の先生がサポートするのですが、なにせ大きな豚を相手ですので、一歩間違えると大けがに繋がる危険な作業です。

豚の交配とか出産を見ることは、なかなか出来ないことなのですが、直接見ることで命をいただくことについて深く考えることができました。

生徒も実習を通して、こうしたことを学んでいます。

第4巻・・・ベーコン作り

出荷した「豚丼」が51キログラムの肉になって帰ってきました。これを八軒は買い取ってどうしようかと考えているうちに、みんなが聞きつけて寄ってきます。

肉を持っていると男が寄ってきてすぐ無くなってしまうという忠告を受けて、ベーコンに加工することになりました。ベーコンを燻す煙で知れ渡り、結局のところやっぱりみんなで食ってしまいました。

そこに何故かお兄さんが出現し、親にも送ってやれと言われます。親の期待に沿えず反発して、どうしようかと逡巡している八軒に「親に本気を見せてやれ」と言われた一言で、なんとか宅急便で送ります。

送られた箱の中身には、説明も何にも入ってなくてベーコンだけでした。お兄さんの電話で事情を知った母親が早速料理をして父親も食べました。

母からのメールでお父さんが「おいしかった」といっていることを知らされた八軒は、複雑な気持ちの中にもまんざらでもない表情を見せます。

父子の複雑な状況の一面が見られるシーンでした。

先輩が引退し、馬術部の副部長に指名されるのですが、理由はひねくれ方が正直で解り易いから、なんかあったら話しやすいということでした。

そんな時、近所同士の駒場とアキが深刻な話をしているところを八軒は見てしまいます。おまけにアキは涙を流していた。二人に何があったのかを聞いても「お前には関係ない」と言われてしまいます。そうなると益々気になってしまい、これは嫉妬なのか?と思い悩む八軒でした。

二人に何があったのかは今後の展開のようです。

最後に、八軒は馬の蹄鉄を拾います。アキはそれを見て、「牛は人の足を踏むけれど、馬は踏まないから落ちていた蹄鉄を拾うと幸運になる」と教えてもらい、ドアに飾ることになりました。

第5巻・・・駒場の野球とエゾノー祭準備

学校の恒例行事、ゴミ拾いで八軒は捨てられていた子犬を飼うことになります。

名前は「副部長」で馬術部のマスコット犬になりました。

甲子園を目指して駒場は秋の大会にピッチャーとして臨んでいます。初めて野球の応援に球場に駆け付けた八軒は、その大きさとそこでプレーしている駒場の真剣な姿に大きな影響を受けました。

八軒も馬術部で新人戦に向けての本格的な練習を始めますが、ほかの部員とは違ってうまく持ち馬のマロン号を乗りこなせません。何が原因か分からないまま焦っていると、部員のアキが休みの日に地方の馬術大気に誘ってくれました。

そこで、馬のお蔭で競技が出来ていることを実感し、馬を自分に合わせるのではなく、自分を馬に合わせることを学びます。そのことで何かを乗り越えていったようです。

エゾノー祭で馬術部の出し物に輓馬をすることになり、1から輓馬のコースを作ってしまいます。それだけでなくあれやこれやあちこちから頼まれて、断りきれない八軒はとんでもない量の仕事を抱え込んでしまいます。

さて、この状況を乗り切ることが出来るのでしょうか。

第6巻・・・馬術部新人戦デビュー

馬術部の新人戦に出場することになった八軒は、前日の夜はあまりの緊張に眠れないと思いきやエゾノー祭の準備の疲れもあって爆睡しています。

新人戦当日の会場で、アキの幼友達の南九条あやめと出会います。アキをライバルとしている字意識高い系の面白いキャラの彼女が登場して、脱線気味な展開になります。

初めて出場する試合の種目は、初心者向けの「ジムカーナ」。八軒は緊張しすぎて意識が飛んでしまっているうちに、相棒馬のマロン号がうまくリードしてくれて無事終了しました。

もう一つの出場種目である初心者向けの「小障害飛越C」では、思わぬ好結果に表彰台の期待も膨らみましたが、結果は残念ながら4位でした。

馬術部に成り行きで入り、大会にも出たくなかったような後ろ向きの気持ちしかなかった八軒でしたが、なぜか猛烈に悔しさがこみ上げてきます。

今後の馬術部での活躍が楽しみです。

試合が終わり、再びエゾノー祭の準備に八軒は集中します。やることが多すぎてとんでもないオーバーワークになっているにも拘らず、頑張っている八軒でした。

ところがエゾノー祭当日の朝、八軒は過労で倒れてしまい、そのまま救急車で病院へ。目覚めた時はもう夕方でした。