定年後の生活ブログ

定年後の徒然なる事柄の記録

農業高校で成長する生徒と「銀の匙」の物語(その5)

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イチジクの木

 

農業高校での生徒の成長

農業高校の生徒たちは個性が豊かです。

「銀の匙」に描かれているように目的を持って入学してくる生徒もいますが、八軒のように中学校時代に自分に自信を失ってしまい、何となく入学してきたり不登校気味であった生徒もいます。

しかし農業高校で学ぶことは中学校の延長ではなく、実学として実際に体を動かして会得する学びです。それも日々命と向き合っていることから、机上では学ぶことのできない生きること生かされていることを身をもって体験できます。

その様な教育環境の中で、思わぬ気付きを得て、生き生きと何事にも積極的に取り組む生徒が生まれてきます。中学校の時と比べて農業高校でホントに変化したと中学校の先生が仰っていたことがありました。

多分、進学校の生徒さんよりかは多様な家庭的背景(家族のことであったり経済的なことであったり)の生徒が多いと思いますが、そのような中で、植物や動物と共に成長して立派に社会に巣立って行っているのです。

農業というものはそもそも動物や植物を育てるものなので、農業にたづさわっているとそれに伴って人も成長するものなのではないでしょうか。

残念ながら、少子化の影響で四国でも農業高校の統廃合が進んでいますが、農業高校の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたいと願っています。

第13巻・・・インターハイ

 インターハイに向けての北海道大会が始まりました。上位3校中2位までになると御殿場で行われるインターハイに出場できます。八軒は失敗してしまいますが、最後のアキが頑張って、2位となり、ついに念願のインターハイ出場です。

せっかくインターハイに出場できたのですは、八軒は経路違反ということで失権し、全くいいところがありませんでした。

3年生最後の夏休みも終わり、2学期が始まります。アキは何とか推薦基準をクリアできたので、大蝦夷畜産大学の推薦入試を受けることが出来そうです。あとは小論文試験に向けてのラストスパートです。

一方の八軒は、初めてのイベントで起業した会社のピザ販売に向けて、準備に忙しい毎日です。

そんな時、東京に出稼ぎに行っている駒場から、突然、連絡が来て八軒に頼みたいことがあると言ってきました。

 

第14巻・・・アキの入試と八軒のピザ販売

 東京に出稼ぎに行っている駒場は八軒のお兄さんに勉強を教えてもらうことになりました。

最後のエゾノー祭が終わって、アキは推薦入試、八軒はばんえい競馬でのピザ販売の日になりました。

アキの小論文のお題は得意の馬のことではなく、チーズのことで慌てます。緊張し過ぎた面接でしたが素直な自分の気持ちを表現することが出来ました。

八軒のピザ販売も好評だったのですが結局は赤字となります。しかしベーコンの販売で何とか黒字を確保し、反省会で改良点を話し合うことになりました。

アキの発表の日は、八軒は自分の発表ではないのに胃が痛くて休んでしまいます。しかし見事合格していました。

今年のクリスマスは秋と一緒に過ごそうと思っていたのに、社長の大川先輩が黒豚の本場九州に視察に行くことになり、長芋農家のバイトを押し付けられてしまいます。

帰って来た社長が生産から販売まで6次産業化していることを学んできて、それなら自分たちも加工のための工場を持たなければならないことになりました。

そのためにも食品衛生管理者が必ず必要となるということで八軒は大蝦夷畜産大学を受験することになります。

 

第15巻・・・卒業

 父親に大学受験のことを話し、会社に出資してくれることになりました。

センター試験が終わり、その後、卒業テストも始まります。先生がアキの合格祝いで八軒も一緒に、美味しい豚を連れて行ってくれました。おいしい豚やチーズを扱うプロの方とも、知り合いになることが出来て、会社人としての人脈を広げることが出来たようです。

その帰りに交通事故に遭ってしまい足を負傷してしまいます。そのまま大蝦夷畜産大学の2次試験に臨みました。

卒業試験が終わってから大学の合格発表があり、無事に合格することが出来ました。

4年後、八軒は駒場からロシアに来てくれという電話をもらいます。駒場はシベリアの広大な土地で農業を始めていたのです。八軒兄の奥さんがロシア人でロシア語を教えてもらっていました。その関係でロシアに渡っていたのです。そこで駒場はシベリアで豚を飼わないかと持ち掛けます。さあどうする八軒。

エゾノーでは今年もピザ会をしています。生徒が将来の夢を話ていると、先生がこんな生徒がいたと語り始めました。八軒のことです。その話を生徒たちは目を輝かせながら聞いています。八軒はエゾノーに確かな種を蒔いていったようです。