はじめ
道の駅「公方の郷なかがわ」は、徳島市から国道55号を約20km南へ行った阿南市那賀川町にあります。
阿南市は、野球が盛んで「野球のまち」としてPRしていたり、LEDの世界的企業である日亜化学工業があったりする市です。
徳島県阿南市
日亜化学工業
LEDで有名な日亜化学工業が、阿南市に本社を置いています。
従来使われていた蛍光灯に代わって、今ではLED照明が当たり前の時代になっていますが、この会社で働いていた中村修二さんの発明の功績によります。
中村さんは2014年にノーベル物理学賞を受賞しました。
中村さんの出身地である愛媛県大洲市には、ノーベル物理学賞受賞を記念して、顕彰碑が建立されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
「野球のまち」
阿南市は「野球のまち」を標榜しています。
古くから野球が盛んで中高年の野球チームもたくさんあり、四国最大級の「アグリあなんスタジアム」が2007(平成19)年に完成しています。
少年野球、早起き野球の全国大会、西日本生涯野球大会など様々な取り組みを行っています。
特に、私設応援団ABO60(あなん ベースボール おばちゃん60歳以上)の活動は注目の的で、活躍の様子が看板に描かれていました。
看板の横には、元巨人の水野雄仁選手の手形が飾られていました。
水野選手は阿南市の出身で、甲子園で夏春連覇といった偉業を成し遂げた池田高校野球部の中心選手です。
彼が高校時代に試合で投げているのを見たことがあります。
対戦相手のピッチャーはサイドスローで、それほど速くはなかったのですが、それでも相手の投手に比べてものすごく速かったことが印象に残っています。
ただ、不思議なことに池田高校の選手は、それほどでもない速さのピッチャーに苦戦していました。
速い球に慣れていたために返って難しかったのかな、と思ったりしました。
道の駅「公方の郷なかがわ」
1999(平成11)年、道の駅「阿南市那賀川」としてオープン、2008(平成20)年「公方の郷なかがわ」と改称しています。
室町時代に11代将軍足利義澄に連なる一族が阿波の国平島荘に居住しており平島公方と呼ばれていて、江戸時代になると阿波公方と呼ばれるようになりました。
これにより道の駅も「公方の郷」と称されています。
モニュメント
「進也」
居上真人(いがみまさと)作「進也」と名付けられたサイの黒御影石で作った彫像がありました。
迫力がある中にも何か愛嬌の感じられるサイです。石の黒白のコントラストが躍動感を生んでいると思いました。
「89番野球寺」
阿南市「野球のまち推進協議会」が「89番野球寺」として整備しました。
左がバッター、右がグローブ、左下にベースボール(「必勝」)をイメージした石彫刻が地元のアマチュア彫刻家により制作されています。
背景看板にはにはチアガール「ABO60」の皆さんや野球観戦の方々の楽しいイラストが描かれていました。
この「89番野球寺」にお参りすると勝利を呼び込むことが出来るようです。
産直市
道の駅には、JAが運営する「とれとれ公方」という産直市があります。
新鮮な野菜、果物、花き、具沢山のお弁当などが販売されていて早朝より多くの買い物客で賑わっています。
「笑ってコラえて」
所ジョージさんが2015年に、「ダーツの旅」で道の駅にやって来ました。
お土産
土産に古代米大福を買いました。赤米である古代米が入っており、適度に歯ごたえがあるツブツブとした独特の食感が楽しめました。
赤米の影響か、さくら色をした大福で、こし餡とのマッチングも良く美味しくいただきました。お値段は2個で200円でした。
赤米
古代米は赤米で、稲穂の籾は赤く色づきます。家の近くで栽培されていたものを撮影しました。
おわりに
「公方の郷」という名称を付けていることに、郷土の歴史に対する地元の皆さんの誇りある思いを知ることが出来ます。
それだけでなく、野球を通して地元を活性化するためのアイデアを出し合って実行していることに、皆さんの大きな郷土愛を感じました。
追記:喫茶コーナー「きらきら星」で地元産食材にとことんこだわった「なかがわギュ~カレー」をいただきました。
カレーもおいしかったし、手作りの造花も奇麗で素敵でした。