定年後の生活ブログ

定年後に行政書士となり、四国のことを発信しています

徳島県美馬市寺町の寺院群

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はじめに

徳島県美馬市には寺町があります。

その名の通りいくつかのお寺が集まって形作られている町です。

どのお寺にも古い由来があり、歴史を感じさせてくれる一帯です。

 

郡里(こおざと)廃寺跡

発掘調査によって、1200年前ごろの白鳳時代に建立された、四国最古の寺院の跡ということがわかりました。

東西94m、南北120mの広大な寺域に、法起寺式伽藍配置による立派な伽藍を有するお寺であったようです。

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四国の辺地にこのような大規模な寺院があったことに驚かされました。

もとは立光寺跡と言われていましたが、1976(昭和51)年に郡里廃寺跡として国の史跡になっています。

 現在は、草が生えているだけで当時の面影はありません。

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中山路のイチョウ

講堂の跡と推定される場所に、樹齢700年、幹回り12mという巨大なイチョウの木があります。黄色に色づけば見事でしょう。

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願勝寺

阿弥陀三尊を本尊とする真言宗のお寺です。

 

美馬郷土博物館

境内の一角に博物館があります。見学するときは、お寺に事前に連絡して開けて頂くこととなっています。

1957(昭和32)年、徳島県下で最初の博物館です。

土器や矢じりといった出土品から仏像、鎧兜などこの地域の歴史的遺物を保存展示していました。

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縁起

古くは維摩寺と言っていました。

 

平安時代、藤原信西の娘で阿波の内侍が崇徳天皇に仕えていました。

保元の乱に敗れた崇徳上皇が讃岐に流され崩御されたことを嘆き、都の館を願勝寺として冥福を祈りました。

 

内侍は母の生まれた阿波国維摩寺に移り、寺名を願勝寺として伽藍を整備しました。

 

鎌倉時代には守護小笠原家の寄進を受け、室町時代には細川家・三好家の祈願所となっていました。

 

蜂須賀家が阿波に封ぜられてからは、その庇護を受け発展しています。

 

山門

明治末期に建立され、国の登録有形文化財に指定されています。

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迫力のある赤仁王様でした。

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本堂

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阿波内侍の供養塔

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2代目臥鶴の松

山門を入った所に立派な松があります。仁和寺門跡であった小松宮殿下による命名で臥鶴の松というそうです。初代は平成4年に枯れてしまい、2代目だそうです。

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枯山水庭園

鎌倉時代の地泉式枯山水の庭園が本堂の裏にあります。見学については、お寺の方に連絡してから本堂に上げてもらい、縁側より観賞させていただきました。

岩の組み方は、京都天竜寺の庭を作庭した蘭渓道隆の岩組と同じで、全国に五つあるうちの一つということでした。

京都と脇町が庭を通して深く繋がっていることに驚かされました。

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安楽寺

もとは天台宗の真如寺でしたが、1259年、東国から来た千葉彦太郎常重が浄土真宗の安楽寺にしたとされています。

藩政時代の最盛期には四国に80有余の末寺があり隆盛を極めました。本格的な能舞台のある県下唯一のお寺です。

 

朱塗りの山門

赤門寺と親しまれている寺のシンボルです。

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本堂

昭和初期に建立されました。

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西教寺

1609年、安楽寺の第10代千葉正宗が隠居して建てたお寺です。藩政時代には安楽寺と同格とされていました。

 

本堂(1858年建立)

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おわりに

のどかな田園風景の中に、重厚な寺院がいくつもある地域です。

古からの歴史を感じることのできる場所でした。