はじめに
道の駅「みまの里」は2018(平成30)年に開業しています。県道12号線沿いにあり、徳島県で16番目にできた道の駅です。
出来たばかりなので、施設はとても綺麗です。産地直売所・観光交流センター・農家レストランなどがあります。
観光交流センター
美馬の観光案内所です。市内の観光スポットやイベントを紹介しています。
案内所内には和傘が飾られていました。
昭和の最盛期には美馬地区に200軒余りの和傘店が並んでいたとのことです。
吉野川沿いでとれる良質な竹を使用して制作されていた和傘が、美馬和傘といわれた特産品でした。
美馬和傘は「阿波番傘」とも呼ばれ、実用的で日常生活の中で使用されていた雨傘です。
近年、和傘店は衰退してしまっていましたが、「美馬和傘製作集団」が美馬和傘を復活させるべく活動しています。
農家レストラン
地元の新鮮な食材を使用した地産地消レストランです。
阿波尾鶏のから揚げが美味しい「ミマまちチキン」、美馬市産そばとうどんの「めん処あらたえ」、焼きたてパン工房の「グレン・ドール」が入ったフードコートになっています。
産地直売所
新鮮野菜や季節のくだものが並んでいます。特産の加工品や調味料も豊富に取りそろえてあり、お土産にもぴったりです。
寺町ロール(清水製菓店)
和菓子屋さんがつくっているロールケーキです。
スポンジケーキはパサつきのないしっとりとした食感で、ほんのりと丁度良い甘さのクリームとよく合います。クリームと中に入っている、和菓子屋さん特製のこし餡とがうまくマッチしていて、口の中でとろける美味しさです。
魚井の御前みそ
魚井商店が作っている徳島県特産のみそです。阿波国領主の蜂須賀家政の御膳に阿波国特産の味噌が供されたことから御膳みそと言われるようになります。
江戸時代には藍の原料となるタデアイ栽培の間作として、良質な目白大豆が生産されるようになりました。
この白目大豆に鳴門の塩と米糀を大豆の1,7倍仕込んで、じっくりと熟成させた味噌です。
家でさっそく味噌汁にしましたが、味噌本来の風味、香りやこくのあるおいしさでした。
ラグビー饅頭
道の駅「みまの里」の近くの脇町に脇町高校があります。
高校の前身の旧制脇町中学校で昭和4年にラグビー部が創設されました。
これが四国初のラグビー部だったので、脇町は四国ラグビー発祥の地とされています。
地域のラグビー熱が高まることとなり、昭和9年には全国大会に出場しています。
以来、伝統的にラグビーの強豪校として活躍してきました。
ラグビー饅頭を作っているのは川田光栄堂で、その創業者も熱狂的なラグビーファンだったことから創作したということです。
脇町名物のお菓子として人気です。
ちなみに脇町中学校には、ベースボールを「野球」と和訳した中馬庚(ちゅうま かのえ)が校長として赴任しています。
おわりに
魅力ある新しい道の駅として地域の人々に愛されているようです。
オムツの自動販売機も置いてあり、配慮のある優しい思いやりにあふれる道の駅だと感じました。