定年後の生活ブログ

定年後に行政書士となり、四国のことを発信しています

山麓にある国宝「神谷神社」

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はじめに

坂出市にある白峯山の麓、農村地帯にある住宅街を抜けたところに、小さな神社があります。

神社の本殿は神社建築としては四国で唯一、国宝に指定されているものです。

 

 

香川県にある建築物で国宝に指定されているのは、神谷神社の本殿と本山寺本堂の2件だけです。

神谷神社本殿は、こじんまりとした建物なのですが、古い歴史を感じさせる雰囲気を漂わせています。

国宝の本山寺本堂について、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓

 

www.teinenoyaji.com

 

参道

古より「神谷(かんだに)」と言われていた渓谷を流れる神谷川のほとりに神社はあります。

「神谷」というのは、かつて谷で神々が集まって遊んだといわれることに由来しているようです。

神社名を刻んだ石碑がある脇を流れる神谷川をさかのぼって行くと、鳥居が見えてきます。

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残念石

参道の途中に切傷のついたような石があります。

戦国時代に土佐の長宗我部軍が攻めてきた時、熊蜂の群れに邪魔されて神社に近づけませんでした。

それで、代わりに石を切りつけていったため「残念石」と呼ばれています。

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国宝神谷神社本殿

朱色が鮮やかな社殿の後ろに、本殿が古式ゆかしく鎮座しています。

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国宝の本殿

流造の社殿の中では最古のものとして、1955(昭和30)年に国宝に指定されました。

流造というのは前面の屋根が反り返って前に長く伸びて庇となったものです。

有名なところでは上賀茂神社や下鴨神社が代表のようです。

大正時代に本殿の修理が行われた際に、1219(建保7)年に本殿を再建したという棟札が見つかります。

これによって神社が鎌倉時代初期の建造であり、流造の構造物としては最古のものであることが判明しました。

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本殿の後ろより

1927(昭和2)年に火事が発生したとき、住民が焼け落ちる拝殿を本殿の反対側に引き倒したため、本殿は焼失を免れました。

地元住民によって本殿は守られたのです。

現在の拝殿は1930(昭和5)年に再建されたものです。

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拝殿

縁起

社伝によると、812年に空海の叔父にあたる阿刀大足(あとのおおたり)が造営し春日四神を勧請たとされています。

祭神は火結命(ほむすびのみこと)奥津彦命 (おくつひこのみこと)奥津姫命 (おくつひめのみこと)です。

影向石(えいこういし)

神社から少し上った所に、大きな岩が祀られています。

神谷川の淵から突然、自然居士という徳のある人が現れて、天地の神を祀ったとされる岩です。

神谷神社の大元とも言われています。

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おわりに

800年前に建造された建物が今に伝わっています。

長い年月の中では、様々な天変地異があったと思いますが、そのような災厄を潜り抜けて現在に至っているのです。

ひとえに地元の方々の神社を大切に思う気持ちが、連綿と続いていたからだと思いました。