はじめに
瀬戸内国際芸術祭が4月14日から開催されています。この芸術祭は3年に1度、瀬戸内海にある12の島と2つの港を舞台に開催される現代アートの祭典で、「瀬戸芸」の略称で知られています。
早速、姉がバスツアーに参加して小豆島での「瀬戸芸」に行き、記事を書いてくれました。
小豆島での瀬戸芸
四月中旬、瀬戸内海で2番目に大きな島「小豆島」へバスツアーで行ってきました。
小豆島は日本で初めてオリ-ブの木が植えられた所で、島全体にたくさんのオリーブの木を見ることができるオリーブの島です。
瀬戸芸でも中心的な島として、島のあちこちに多くのアート作品が展示されています。
①土庄港周辺
高松港からフェリーに乗り1時間で小豆島の土庄港に着きます。
港に着くと大きな金色のオリーブの作品が迎えてくれました。輪の中に船が入った写真も撮れるようです。
「太陽の贈り物」チェ・ジョンファ
「再び…」キム・キョンミン
下に広がっているのは小豆島のようです。
「対極の美―無限に続く円」コシノヒロコ
港周辺にはコシノヒロコさんの作品もありました。
「石の絵手紙」ロード
小豆島の花こう岩を使った「石の絵手紙」は、自然に溶け込んだメッセージ性の高いアートの世界を繰り広げています。
土庄町では瀬戸内海や夕日の美しいドライブインに石の絵手紙を設置しているそうです。
港周辺に石の絵手紙がたくさんありました。
芸術祭にふさわしい貫禄のある絵手紙でよく目立ちます。
②迷路の町周辺
700年近く前、この島が南北朝時代に両軍の合戦の場になりました。
島に陣を構えた南朝方の軍勢が敵の侵入を防ぐために、迷路のように複雑な道を作ったそうです。
本当に入り組んだ道で軽自動車1台が通れる幅位しかありません。家が接近しているため火災には昔から気を付けていたそうです。
たくさんの道が交差している、7差路のような所もありました。
次の2つの作品は同じ人の制作です。
「いっしょに/ともだち」スタシス・エイドリゲヴィチヌ
左の作品は井戸を鉄板で囲んでいました。表や裏から顔が見えてたくさんの顔があります。右の作品も2つの顔があります。
「La dance」ソピアップ・ピッチ
カンボジアの方の制作で、使っていたアルミ食器などを平たくして木に付けていました。根元も迫力があります。
③三都半島周辺
バスに乗って、小豆島の南部にある三都半島へ移動しました。
「潮耳荘」 広島市立大学芸術学部有志 伊藤敏光
中に入って穴に耳を当てると波の音が聞こえてきました。
柱を鉛筆のように削って、家のように組み立てるのは大変だったと思います。
「ヒトクサヤドカリ」尾身大輔
手や足が木で作られていて、重くて大きな木の幹からどうやって形を作ったのだろうと思いました。
建物がヤドカリの家になっていておもしろいですね。
「ポップストップ」チャールズ・ウォーゼン
バス停の周りが飾られています。
④醤(ひしお)の里周辺
「ジェルジェ・ギャラリー」
壁に金箔を貼ってあり、1点から眺めると丸く見えるようにしています。斜めから見たら丸に見えません。
2階にあった作品です。白いのはチョークで描いているそうです。
「醬(ひしお)の郷現代美術館」
瀬戸内海を描いた作品が多かったです。私が気に入った作品です。
近くに、段ボールで作ったブロックを組み立てた作品がありました。子供たちが喜びそうです。
おわりに
小豆島の瀬戸内国際芸術祭に来たのは2回目です。
醤(ひしお)の郷現代美術館へ行った時、横にある竹藪に見覚えがあり、かつて来たことがあるような気がしましたが自信がありません。
館長さんにお伺いすると、前々回に竹藪の中に茶室があったということを話されていました。かなり前のことでしたが忘れずに覚えていました。
どの作品も景色の中に溶け込んでいて、いい雰囲気を出しています。何か月もかけて作品作りをされたことでしょう。
作品を作っているアーティストの発想力に感心した1日でした。
秋には、またどこかの島を見に行きたいと思っています。
追記
この夏、私も小豆島で瀬戸芸を見てきました。
どの作品も魅力的なものばかりで、写真で見るよりも本物は素晴らしいと感じました。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓