はじめに
愛媛県東温市の山間に「高畠華宵大正ロマン館」があります。
訪れた人はきっと「こんな所になぜ、こんなにモダンでレトロな雰囲気の美術館があるの?」と思ってしまうことでしょう。
でも、一歩中に入ると大正時代を感じさせてくれる雰囲気の素敵な美術館でした。
館内
大正時代の雰囲気を醸し出す家具が置かれていました。
作品
高畠華宵(たかばたけかしょう)とは
大正から昭和にかけて活躍し、人気のあった挿絵作家です。
愛媛県宇和島市生まれで、本名は幸吉といいます。
京都市立美術学校日本画科に学び、その後、関西美術学校で洋画を学びました。
上京して広告などの仕事に携わるようになり注目されてきます。
大正に入り「少年倶楽部」に執筆を始めたことを機に大きな人気を得て、少年少女向け雑誌・大衆婦人向け雑誌などで一世を風靡しました。
華宵の挿絵は流麗な線と妖艶な人物描写によっており、また欧米風俗やニューファッションを描くことで人々を引き付けました。
あでやかな日本画風の作品もあります。
おわりに
レトロな家具が置かれている館内で見る高畠華宵の作品は、大正時代のファッションや時代の空気を感じさせてくれるものばかりでした。
100年も昔の絵ですが、むしろ現代的な斬新さをも醸し出しているように思えます。
レトロ情緒あふれるロマンチックな館内で、優雅な一時を堪能することができました。
毎週土・日曜日にしか開館していませんので、もし、お出かけをしようとする際はお気を付けください。