定年後の生活ブログ

定年後に行政書士となり、四国のことを発信しています

花蓮の西福寺と暁雨館

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はじめに

愛媛県四国中央市土居町にある、蓮の花で有名な西福寺と土居町の郷土資料館である「暁雨館(ぎょううかん)」を訪れました。

ちなみに「花蓮」は花の咲いている蓮のことで、古事記では「はなばちす」とあるようです。

「暁雨館」も歴史のある名称で、土居町が文化的で豊かな歴史を有していることを、うかがい知ることができます。

西福寺

花蓮の寺

以前はショウブ寺として有名だったようですが改修工事の際に撤去され、現在では蓮のお寺として有名です。

6月末から8月にかけて、華麗な蓮の花が咲き、訪れる人たちを楽しませています。

本堂

高野山真言宗に属し、本尊は阿弥陀如来さまです。

縁起

弘法大師空海が四国霊場を開創する際に一時的に滞在したとされる旧跡です。

お寺には三度栗の伝説があります。

この地の子どもが弘法大師に栗を差し出したことに対して、一年に3度実が生る栗の木が与えられたといわれているお話です。

三度栗の木

四国三十三観音霊場の二十五番札所

観音さまは三十三の姿(これを応化身といいます)になられるといわれています。

西福寺は蛤蜊観音(はまぐりかんのん)さまをお迎えしています。

暁雨館(ぎょううかん)

暁雨館というのは、江戸時代に入野村庄屋であった第10代当主の山中時風が住居に付けた号です。

18世紀末には小林一茶も訪れています。

入館料は無料でした。

暁雨館の入口

館内ロビー

現在は、郷土の発展に尽くした先人を紹介や背後にそびえる赤石山系の岩石・鉱物標本が展示されています。

岩石・鉱物の展示

土居町の背後にある赤石山系を源流とする関川からは、多種多様な岩石・鉱石が採集できることから、岩石・鉱石の宝庫と呼ばれています。

郷土の先人たち

庭園

建物の縁側からは、江戸時代の面影を残す枯山水の古庭園を鑑賞することができます。

庄屋であった山中家が作庭した庭園が残されています。

小林一茶の句碑

1795年に、小林一茶がこの地にあった暁雨館を訪ねています。

「梅がかを はるばる尋ね 入野哉」

おわりに

四国中央市土居町には暁雨館や西福寺のような、古い歴史を感じさせてくれる文化財や古刹がありました。

歴史や文化を大切に守り育てている地域の方々の思いの賜物だと思います。

お寺では優美で花蓮で美しい蓮の花を見ることができ、心が洗われる一時を過ごすことができました。

追記:暁雨館入口の花手水

館の職員の方が、きれいな花手水を置いて来館者を迎えてくれていました。

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