定年後の生活ブログ

定年後に行政書士となり、四国のことを発信しています

道の駅「大阪城残石記念公園」と石の絵手紙

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はじめに

豊臣家の大阪城が落城した後、江戸幕府によって大坂城の再建が諸大名に命じました。

諸大名は大坂城の石垣を再築するための花崗岩を求めて、瀬戸内海の島々に石丁場を開いています。

小豆島でも黒田家などの大名によって丁場が拓かれました。

たくさんの石が大坂に送られましたが、残されていた石を中心として大阪城残石記念公園が開園され、道の駅ともなっています。

大阪城残石記念公園

小豆島の北海岸にある大坂城残石記念公園は、大坂城を修築する際に切り出され、使われることなく放置された石を中心に整備された公園です。1999(平成11)年に開園しています。

公園入口

2022瀬戸芸作品「ダイナマイト・トラヴァース変奏曲」

2016瀬戸芸で、小海(おみ)にある石切り場跡地に展示されていた作品が、大阪城残石記念公園に移設されました。

図形のような独自の楽譜を石に刻んだ作品ということです。

小海残石群

大坂城の石垣として切り出されたものの、使われずに放置された石群です。

修羅

石材を運搬するために用いられた木製の大型かんじきで、重いものを運ぶ重要な道具です。

大坂城里帰り太閤石

豊臣秀吉が築城した大坂城で使用された小豆島産の石が、公園に里帰りしたとされるものです。

大坂城残石資料館

大阪城残石記念公園には、小豆島の石丁場や採石に関する写真・古文書、石工の道具、石材運搬に使われた用具類が展示されています。

石を割る道具の展示

石を運ぶ道具の展示

小海(おみ)の舞台棟

小海地区にあった農村歌舞伎舞台を再建し、伊喜末八幡宮秋祭りの「だし」が展示されています。

再現された農村歌舞伎の舞台

巨大な「だし」

小豆島「石の絵手紙」

2000(平成12)年に第15回絵手紙全国大会が小豆島で開催されたことをきっかけにして、瀬戸内国際芸術祭2013には土庄町北浦から大部にかけて「石の絵手紙ロード」も誕生しました。

「石の絵手紙」は、和紙に描かれた絵手紙を石に貼り付けコーティングしたものです。

小豆島にある良質で歴史のある石と、全国から募集した絵手紙とをコラボレーションさせた「石の絵手紙」は小豆島のあちこちで見かけることができます。

今も新しい作品が設置されているそうです。

おわりに

小豆島で産出される良質な花崗岩は、瀬戸内海の海運によって運ばれ、大阪城築城の石垣などに重要な役割を果たしてきました。

歴史のある小豆島の石を保存し活用するとともに、地元の文化を大切に展示している地域でした。