高松市にある屋島とは
屋島は、南北5km、東西2km、高さ290mあまりの平べったい屋根のような台状の形状をしています。
古くから瀬戸内海の海上交通路に面した要衝であり、弥生時代の高地性集落の跡や飛鳥時代の屋島城といった歴史的な遺跡があります。
八十四番札所の屋島寺といった古刹や、源氏と平氏が戦った屋島合戦の古戦場も点在しているなど、歴史と文化の豊かな名所として、今なお、多くの観光客を引き付けています。
屋島の山上から高松市や瀬戸内海を一望することができます。
屋島山上からの眺望
屋島山上の「やしまーる」
香川県の県都、高松市を一望のもとに見下ろせる屋島山上に、新しい交流拠点施設として「やしまーる」がオープンしました。
2022(令和4)年、瀬戸内芸術祭の夏会期に合わせてオープンした「やしまーる」は、全長が200mもある回廊型になっており、特徴的で芸術性の高い建築物です。
屋根には世界一高級な墓石材として知られている、高松市の庵治石を板状に加工した3万枚の瓦が使用されています。
オシャレな看板
入口
館内へ
讃岐かがり手まり
讃岐には、江戸時代に讃岐三白(塩・砂糖・綿)といわれていた特産品がありました。特産品の一つである木綿の糸を使用し、草木染で着色し、芯にはもみ殻を使用し、すべて手でかがった伝統品が、讃岐かがり手まりです。
自然の草木で染められた柔らかな色合いの手まりが、たくさん飾られていました。
讃岐伝統工芸品
讃岐のり染め、庵治石といった伝統的な手法で製作された品々が展示されていました。
中庭
特産の庵治石で作られた屋根
展望デッキ
「やしまーる」展望デッキから高松市を望む
おわりに
屋島は香川県を代表する観光地です。
かつては、山上に上がるケーブルカーが運航されており、宿泊施設も賑わっていたようです。
今でも、往時ほどの賑わいではないようですが、屋島山上には水族館や札所の屋島寺があり、多くの人々が訪れています。
古くからの観光地である屋島の魅力を一層、アピールすることができる新たな場所となってほしいものです。
追記:入口に入ってすぐの所にポールがあって、バッタのオブジェが飾ってあると思いきや、本物のバッタでした。