はじめに
歯ART美術館があるのは、香川県庵治町生の国(いきのくに)で、生きるために美味しく食べる大切な「歯」をテーマにした博物館にはぴったりな住所です。
目の前が瀬戸内海の志度湾で、小さな白い砂浜を独り占めしている素晴らしいロケーションです。
何ともぜいたくな海辺の場所にある、4階建ての建物でした。
ちょっと変わったネーミングですが、「歯」に関する実物の資料が保存展示されている博物館でもあります。
「歯」関連資料だけでなく、アートも楽しむことができます。
歯ART美術館の前庭
浜へと続く前庭には、ハート型の刈込みがしてありました。
和田精密歯研株式会社
歯ART美術館は、2005(平成17)年に、歯科技工の会社「和田精密歯研株式会社」が設立した、全国でも珍しい「歯」とアートがコラボした美術館です。
創業者和田弘毅さんが香川県出身で、従業員1,000名を超える大きな義歯専門の会社です。
会社のHPによると、美味しく食べられる義歯の製作、「口福」をもたらす歯を製作することで長寿社会に貢献することを目指しているということでした。
会社情報 | 歯科技工所 和田精密歯研株式会社 (labowada.co.jp)
駐車場のアート
駐車場への入り口
手の形のイス
駐車場には、手のカタチをした石のイスがあります。
「この椅子に座ってみませんか?きっと幸福になれます!!」とあります。
ここからの眺めがとても素晴らしくて、きっと幸せな気分になれます。
標識
歯ART美術館から、他の場所への距離と方向を示す看板が設置されていました。
土偶焼き物
駐車場の一角に、土偶の形をした焼き物がたくさん並べられていました。
屋外のオブジェ
駐車場から美術館へ降りる道には、歯をテーマにしたオブジェが置かれています。
美術館入り口
入口では「トゥースフェアリーemmy」が迎えてくれます。
「歯の妖精」という意味で、会社のイメージキャラクターになっています。
4F:企画展示
「アートクレイシルバー展」
アートクレイシルバーというのは銀粘土のことです。
粘土と同じ感覚で造形することができ、焼成すると純銀になります。
アートクレイシルバーを使った様々なアクセサリーが展示されていました。
3F:クラシックカメラと世界の仮面
クラシックカメラ
たくさんのクラシックカメラが収集保存されています。
世界の仮面
世界中から集められた珍しい仮面が展示されています。
2F:歯に関する展示
歯の展示室
使用済み入れ歯5,000個
大正時代の歯科機械
義歯展示コーナー
120年前のデモンストレーション用義歯モデル(ドイツ)がありました。
巨大な歯の機械模型
おわりに
瀬戸内海を望む風光明媚な海岸にある、アートな美術館でした。
海を眺めているだけでも心癒される所ですが、アートによって、今いる一時をより充実させてくれる場所でもありました。
追記:カラフルなコブダイ石像