はじめに
瀬戸内海の真ん中に浮かぶ、伊吹イリコ(カタクチイワシの煮干し)の生産で有名な伊吹島で、瀬戸内芸術祭2022が開催されました。
伊吹島は、平安時代の京言葉のアクセントが残っていたり、江戸時代以来の道の地割がそのまま残っていたりする、歴史と文化のある島です。
カラフルな歓迎の旗
伊吹島について、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓
パサング
「パサング」というのは、インドネシア語で潮流とかペアを意味するそうです。
メラ・ヤルスマさんとニンディティヨ・アディブルノモさんの作品があちこちにありました。
真浦港から上がった真浦集落
伊吹八幡神社の隣
旧伊吹小学校
伊吹島民俗資料館
トイレの家
石井大吾さんによる迷路のようなトイレです。
つながる海
インドネシアの6人組アーティスト集団「ゲゲルボヨ」の作品です。
昔のレトロな郵便局舎が展示会場になっています。
イリコ庵
明治大学の学生とみかんぐみのコラボで作られた、島民憩いの集会場です。
伊吹の樹
かつて島には、伊吹産院(出部屋「でべや」)という、出産前後に女性だけで生活することで家事から解放されて養生する場所がありました。
命が誕生する場所で、栗林隆さんが制作した作品です。
ものが見る夢
旧伊吹小学校
瀬戸内海を見下ろすことができる旧伊吹小学校に、いくつかの作品がありました。
伊吹しまづくりラボ(1F)
みかんぐみと島民が制作した島の模型です。
2F展示
佐藤敬さんとアレクサンドラ・コヴァレヴァさんの「KASA」が制作した、伊吹島の生活で使われてきた「もの」で構成した作品が教室に展示されていました。
「海の庭」
漁網を海に見立てて、窓の外の瀬戸内海へと続いていきます。
「島の庭」
草花に見立てた網の上に、水に関する生活用品を置いて、水不足に悩まされてきた島の生活を表現しています。
浜辺の歌
旧造船所を舞台にした作品です。
サウジアラビアのマナル・アルドワイヤンさんがアラビア湾岸の船乗りたちの無事を祈った儀式をもとに製作しました。
おわりに
台地上の島なので、真浦港から集落までは急な坂道を上って行きます。
上にある集落の家々の間からは、穏やかな瀬戸内海の景色を見ることができました。
島のあちこちにある瀬戸芸の旗を目印にして、作品を見て回りましたが、どの作品も島の風情に溶け込んで、まるで、そこに昔からあるように馴染んでいました。
追記:島レディのお出迎え