はじめに
南国ICを降りて、笠ノ川川の谷筋を進んで行った山里に、異色のミュージアムがあります。
現代美術家として多方面で活躍された白木谷出身の武内光仁氏が、手作りで完成させた美術館です。
屋内外はたくさんの作品があり、途中に休憩所も備えられていて、ゆっくりと時間を忘れて鑑賞できる所でした。
白木谷国際現代美術館
入口
屋内展示作品
「北の門・南の門」
ここから入っていきます。
「母体の中で見た厳しい現実の夢」
「父母の門」
企画展
『どんなことがあろうとも しっかり頑張るぞ!白木谷国際現代美術館は。』というテーマの企画展が開催されていました。
「青い基地」
2004(平成16)年、当時の石原慎太郎東京都知事によって、都庁の玄関ホールに特別展示されたものです。
高知県の間伐材を使用して、建物内の空間にもう一つの空間を造るという複合空間を狙いとしているそうです。
「子供たちよ、一番苦しかったことを忘れないで欲しい」
「0(ゼロ)解剖の美学」
「生きた日のモニュメント(1)(2)」
高知県出身の前衛美術作家、濵口富治さんの作品が展示されていました。
前衛作家さんたちの作品群
屋外展示作品
「太陽の涙」
一定の時間、滝のように水が流れ落ちる作品です。
「一役の存在を夢みて」(左)
「落ちて転んで・転んで落ちた7/9の我が人生(ボーリングピン183本使用)」(右)
「紳士たちの昼食会」
おわりに
武内光仁氏は、故郷に自分で美術館を設立し、自らの作品だけでなく現代美術を愛する仲間たちの作品も公開する場所を提供しています。
末永くいつまでも、この美術館が現代美術の殿堂として残って欲しいものです。
一回りした後には、併設の喫茶店でコーヒーをいただき、余韻に浸ることができました。
初めは、なんでこんな所にあるの?と思ってしまいましたが、自然豊かな山と川に囲まれた静かな環境にあるからこそ、ふさわしい美術館だと思いました。
「喫茶CHAT HOUSE」
竹内さんの特徴である手形手法を凝らしたデザインで壁一面が彩どられていました。