2月1日、あまり天気はよくなかったのですが、蝋梅を見に行ってきました。
とても心地よい、花の甘い匂いを楽しむことができました。
春の訪れを、ちょっぴり感じた一時でした。
蝋梅(ろうばい)とは
蝋梅(ろうばい)は、別名、唐梅(からうめ)とも呼ばれており、中国原産の樹木です。
冬の1月~2 月、可憐でよい香りのする黄色い花が咲きます。
日本に蝋梅が入ってきたのは江戸時代頃のようです。
延命院勝楽寺
蝋梅の名所として有名な延命院勝楽寺が香川県にあります。
お寺は小高い丘の上にあって、境内のあちこちに蝋梅が植えられています。
蝋梅が花盛りとなる2月初めに見に行くと、甘いほのかな香りが漂っていました。
お寺の一角に古墳があったり、近隣には条里制の遺構が残っていたりと、古代からの歴史に彩られた田園風景が広がっている地域の中にあるお寺です。
蝋梅と紅梅
境内
境内へ
鐘楼
本堂
本尊は釈迦如来さまです。
新四国曼荼羅霊場第20番札所
1989年(平成元年)に四国の寺院・神社が集まり開創された、新四国曼荼羅霊場の第20番札所となっています。
伽藍(左から本堂、護摩堂、大師堂)
本堂横の紅梅
本堂横に梅の巨木があり、満開の見事な紅い花を咲かせていました。
「一」の字石碑
かつて讃岐の国司であった菅原道真公が、この地を巡察された時に、讃岐国がとこしえに栄えることを祈願して「一」の字を奉納したとされています。
「一」は物事の始めであり、全体を知ることでもあります。
古来より「一」と縁を結ぶと諸願成就・開運富貴になるといわれているので、「一」の字石碑にふれると、多大な功徳がもたらされるのではないでしょうか。
裏庭にある蝋梅林
地蔵池
蝋梅の向こうに地蔵さまの池があります。
縁起
寺の一角にはこの地を支配していたとみられる有力者の「延命古墳」があります。
寺伝によると、この地に弘法大師の開基といわれる古刹が建てられました。
16世紀末に長曾我部の兵火に見舞われましたが、江戸時代には生駒・京極両家の庇護を受けて栄えました。
本堂は老朽化により2003(平成15)年に改築され、真新しい建物になっています。
信貴山より分霊された毘沙門天が祀られ、霊験ありといわれています。
延命古墳
古墳時代後期の横穴式石室を有する円墳です。
この地域には、あちこちに古墳がありますが、巨大な岩を使った石室なので、かなりな有力者が埋葬されていたと考えられます。
おわりに
1月末から2月にかけては、まだまだ寒さが厳しい冬の時期です。
しかし、それでも一面に蝋梅の可憐で黄色い花が咲き誇っている様子を見ると、春が近づいていることを実感できました。