はじめに
四国中央市の山深い切山という地区に、17世紀後半の江戸時代に建てられた民家があります。
今から300年以上前の建物で、現存している民家としては愛媛県では一番古いものといわれています。
貴重な歴史的建造物として、1970(昭和45)年には国の重要文化財に指定され、修復されながら大切に保管されてきました。
眞鍋家住宅
外観
建物は幅10,3m、奥行き6,1mの寄棟造りの茅葺きです。
見取り図
入口にあるニワと呼ばれる土間と、囲炉裏のあるナカノマ・オク・座敷の3室からなる間取りとなっています。
ニワ(土間)
ナカノマとザシキ
囲炉裏には実際に火が入っていて、煙が立ち上っていました。
ザシキ
床の間と仏間があります。
ナカノマとニワ
厠
縁側に続いたところに厠がありました。
案内ロボット
この地域は平家の落人に関係しているようです。
新居浜工業高専の協力で案内ロボットが制作され、眞鍋家住宅の隣にある建物に設置されていました。
梅林
近くに梅が植えられていて、見ごろになっていました。
おわりに
山深い里ではありましたが、何百年という人々の暮らしがあったことを物語る住宅を見ることができました。
かつての人々の生活の証として、いつまでも大切に保存しておいてほしいものです。