上町(うえまち)地区について
牧野富太郎博士が生まれた佐川町上町地区は、江戸時代に土佐藩筆頭家老深尾氏の城下町として発展しました。
その佇まいは現代にも受け継がれており、商家や酒蔵などの街並みが残されています。
牧野富太郎ふるさと館
牧野富太郎博士は、1862年に造り酒屋「岸屋」の一人息子として生まれました。
当時の写真を手掛かりとして跡地には「牧野富太郎ふるさと館」が建てられています。
「らんまん」がお出迎え
牧野博士ゆかりの品々
名教館(めいこうかん)
この地を領していた深尾氏によって設けられた家塾「名教館」で、牧野富太郎は、1872(明治5)年に入学しています。
1874(明治7)年には名教館が廃止されたことから新制の佐川小学校に入学しますが、1876(明治9)年には自主退学しています。
うえまち駅
佐川町や上町地区の魅力を発信する観光拠点の案内所です。
施設には、佐川にゆかりのある明治時代の四輪木造2等客車が展示されています。
2等車とはいっても、現在のグリーン車に相当する上等な客車です。
佐川文庫庫舎
須崎警察署佐川分署として建設されたものですが、青山文庫・佐川文庫などで利用されていました。
旧浜口家住宅
幕末に酒蔵を構える大きな商家で、第一次世界大戦時に海運業で大きな財を築き上げました。
平成22年、町に移管されて観光振興に活用されています。
裏庭
縁側に座って、風情のある庭を眺めることができます。
竹村家住宅
江戸時代から造り酒屋として栄えた竹村家の格式高い構造の住宅です。
国の重要文化財となっています。
旧竹村呉服店
江戸時代に竹村家から分家し呉服店として発展させた店舗付き住宅です。
地場産センター
地元佐川町の栗田眞二さんによる製作で、上町地区の歴史的建造物が精密に再現された模型が部屋いっぱいに展示されています。
深尾家の模型
佐川文庫庫舎の模型
旧竹村呉服店の模型
おわりに
牧野博士が生まれた上町地区は、歴史ある町並みがよく保存されている素敵な所でした。
佐川に対する人々の地元への想いを、あちこちから感じることができました。いつまでも歴史的な景観を残していって欲しいものです。