はじめに
高松空港の真向かいに位置し、飛行機の離着陸を目の前で見ることができます。
広い園内には家族連れが楽しめるいろんな施設が充実していて、一日中、楽しく過ごすことのできるところです。
1995年に開園し、一年を通して、たくさんの子どもたちがここを訪れています。
3つのエリア
滑走路に添った南側の細長い敷地に、中央エリア、東ウイングエリア、西ウイングエリアの3つのエリアがあります。
東ウィング
YS-11
YS-11型航空機の実物が展示・公開されています。
戦後、日本は航空機開発・製造を禁止されてしまいましたが、独立後に今一度、日本製
の飛行機をつくろうという官民挙げての熱意によって開発された旅客機です。
四国にもゆかりがあります。
1965(昭和40)年、日本国内航空によって羽田―徳島―高知を結ぶ、最初の定期
航空路線がYS11で運行されました。
さまざまなトラブルを解消しながら信頼性が高められ、7か国15社で使用されるまで
に至っています。
1973(昭和48)年の生産終了まで、全部で182機が生産されています。
国産旅客機の後継機として、三菱航空機がMRJを開発しましたが、残念ながら道半ば
で開発が凍結されてしまっています。
YS11のように世界の空を飛んだ日本製航空機が、いつの日か再び世界で使用される
ようになって欲しいものです。
中央エリア
わくわく児童館
わくわく児童館には、美術工房、音楽工房、科学工房、コンピューター工房という計4つの工房、幼児コーナーなどがあります。
スペースシアターでは、直径20mのドーム型スクリーンに映し出されるプラネタリウムや映像番組を上映しています。
館外には、ユニークな自転車に乗れるサイクルセンターがあります。
屋外の芝生広場
竜を思わせるチューブ型の遊具や、広い芝生広場で思いきり楽しむことができます。
「日本一長く走り続けた電車」
「ことでん60形62号」の実物が展示されています。
1913(大正2)年に製造され、京浜急行電鉄で29年間、走りました。
その後6年間、東京急行電鉄で走り、1948(昭和23)年、高松琴平電気鉄道にやって来ました。
以来、2002(平成14)年に引退するまで通算して89年間にわたって走り続けた電車です。
おわりに
目の前で飛行機が離着陸する広大な敷地に、子供たちの歓声が響く公園があります。
ここを訪れて遊んだ子供たちは、大人になって飛行機を見た時に、さぬきこどもの国で遊んだことを思いだすことでしょう。
子どもたちにとって良い思い出作りの場所だと思います。