例年、粟井神社にアジサイを見に行っています。
今年も変わらず、とてもきれいに咲き誇っていました。
《2024(令和6年)》
今年も奇麗なアジサイの花手水がありました。
はじめに
香川県観音寺市にある粟井神社は、小高い藤目山の麓に位置しており、立派で堂々とした社殿を有する歴史ある神社です。
アジサイで有名な神社で、地元の人々によって3000本のアジサイが植えられ、手入れがされています。
梅雨の時期には、それはもう見事な花を見せてくれます。
毎年、アジサイ祭りが盛大に行われており、地元のアジサイ愛を感じることのできる神社でもありました。
花手水
《2021(令和3)年》
コロナの影響で手水舎はあじさいのお花が飾られていました。
龍の吐口の前はハート形です。
《2022(令和4)年》
今年も手水舎にアジサイの花が浮かべられていました。
黄色の花がちょうどよいコントラストで、きれいでした。
忠魂社前にも花手水
《2023(令和5年)》
境内
案内図
社殿
白アジサイと本殿
神楽殿
粟井神社とは
古代に讃岐忌部氏が氏神を祭ったのが始まりといわれており、かつては、現在地より南へ約600mの所にあったようです。
807年に焼失したので、1004年に杉尾神社のあった現在の地に遷座したとされています。
そのためか杉尾神社は粟井神社の社殿より一段高い所にお祀りされていました。
室町時代、粟井神社の背後にある藤目山の山頂には藤目城が築かれていました。
1578年に長宗我部元親の手で落城するのですが、この兵火で粟井神社も焼失したため、建物・記録・宝物をすべて失ってしまいました。
1620年、讃岐の領主である生駒正俊によって再建されています。
2001(平成13)年、現在の社殿が築かれました。
山頂の藤目城本丸跡へ
本殿横の登り口
「山アジサイの小径」に沿って上がっていきます。
藤目城本丸跡
粟井神社の境内から藤目山(136m)の山頂へ上がって行くと、室町時代に斎藤氏が居城としていた藤目城跡があります。
戦国時代に、長宗我部元親と通じていた斎藤氏は、讃岐の諸豪族と対立したことから城を追われますが、1578年、元親が藤目城を攻撃します。
守将の新目弾正との間で、まれに見る激戦となりましたが、城は陥落し、再び斎藤氏が入城しています。
現在、平坦な山頂にはひっそりと木々の中にミニ八十八ヶ所巡りの石碑が建てられており、まさに「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」(芭蕉)といった風情です。
ミニ八十八ヶ所霊場
剣山神社
祠で黒い猫がくつろいでいました。
おわりに
アジサイ神社で知られている粟井神社の社殿は、大きくて立派なものでした。
周辺にはこれでもかというぐらいのたくさんのアジサイが植えられています。
アジサイが咲いている階段の間を、息を切らして上った山頂の藤目城本丸跡も、戦国の歴史ロマンを感じさせてくれる場所でした。
地元の人々の神社や城跡を思う気持ちが、見事なアジサイに表れているようです。
追記:アジサイキャラクターとの撮影
かわいいアジサイちゃんとの撮影スポットがありました。
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