はじめに
石鎚神社は霊峰石鎚山を御神体とする神社で、石鎚山頂の奥の宮「頂上社」、中腹の中の宮である「成就社」と「土小屋遥拝殿」、山麓にある口の宮「本社」の四社をあわせて石鎚神社といいます。
成就社は石鎚山中腹の7合目1,450mに鎮座しており、霊峰石鎚山への登拝の重要な拠点となっています。
成就社への行き方
成就社へは石鎚登山ロープウェイで上って、さらにリフトを利用しても行くことが出来ます。
行程は、山頂駅→(徒歩5分)→リフト乗り場→(6分)→リフト降り場→(徒歩10分)→成就社に到着です。
ロープウェイについて、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓
縁起
その昔、成就社は役小角(えんのおずぬ)が、どうしても山頂に登ることができずに下山しようとしたところ、成就社境内の場所で、ひたすら斧を研いでいる白髪の老人に出会いました。
小角は不思議に思って尋ねてみると「この斧を研いで針にする」とのことでした。
役小角はこの言葉に感銘し、途中であきらめてはならないと再び行を続けて石鎚山を開山することができました。
この時の老人が石鎚大神だといわれており、役小角の願いが叶ったことから、この場所を「成就社」と称したということです。
見返遥拝殿
役小角が山頂より降りてきて、石鎚山頂を見返し「吾が願い成就せり」と拝したところが、現在の見返遥拝殿の所だといわれています。
ここで参拝すると、御幣の向こうに石鎚山頂を真正面に拝むことができました。
天狗面
石鎚山の最も高い峰(標高1,982m)を天狗岳といいます。天狗岳を望む遥拝殿には大きな天狗の面がいくつか奉納されていました。
役行者尊像
石鎚山を開山したとされる役行者(役小角)の像が奉納されています。
小槌
厄除け・開運の小槌でしょうか、大小の小槌が神前に並べてありました。
神門
ここから頂上まで3,6kmあり、約3時間かかります。
八大龍王社
水をつかさどる神として八大龍王神が祀られています。
すぐ横には、役行者が禊(みそぎ)をしたとも伝えられている御神水が湧き出る泉があります。
おわりに
霊峰石鎚山の神秘的な歴史を感じることのできる立派な神社が、こんなにも標高の高い所に在ることに驚かされました。
それだけ石鎚山に対する信仰が厚く広がりをもって、長い年月に渡っているのだと思います。
成就社の遥拝殿から見る石鎚山頂は神々しいものでした。
地元の高校生がシャッターに見事な絵を描いていました。