はじめに
下から見上げると、まるで廃工場ですが、操業してない工場の6階部分をアートギャラリーとして公開しています。
道路に面した下の部分から入っていくのではなく、工場跡の横にある、坂を上って行った先に入り口がありました。
何かの工場を改装していて、ギャラリー名前の通り、アート=芸術、ファクトリー=工場、まさに工場を芸術の場に替えていました。
道を挟んで、目の前が瀬戸内海、背後の山が五色台というロケーションです。
写真もOKということでしたので、あちこち撮らさせてもらいました。
アートファクトリー
入り口
川島猛さんの写真
再現されたアトリエ
展示作品
川島猛とは
1930(昭和5)年に香川県高松市に生まれました。農家の長男でしたが、すでに小学生の時から絵描きになろうと考えていたようです。
高松工業学校(現・高松工芸高等学校)を卒業後、1951(昭和26)年21歳で上京し、猪熊弦一郎とも親交を結んでいます。
武蔵野美術専門学校油絵科にも入学はしましたが、辞めています。
1963(昭和38)年、33歳の時に渡米し、ニューヨークで創作活動を展開することになりました。
1965(昭和40)年、ニューヨーク近代美術館における展覧会「The New Japanese Painting and Sculpture」に出品した作品がパーマネントコレクション(永久所蔵品)となっています。
2016(平成28)年、故郷の瀬戸内海の美しさに心を動かされ、高松へ戻ってきたということのようです。
階下のベランダにも作品が置いてありました。
おわりに
瀬戸内海が一望できる工場跡の美術館で、ゆったりと作品や景色を堪能することができました。ソファに座って海を眺めていると、羽ばたきもせずにゆったりと空を舞う鳥を目で追っていると時間が止まったかのような錯覚を覚えました。
そして開かれた窓から流れ込む海風のなんとさわやかであったことでしょう。至福の一時を過ごすことができました。
ソファに座ると目の前に瀬戸内海