はじめに
平均標高が800mの久万高原町は、四方を山に囲まれた高原の町です。
松山市の中心部からは車で約50分の距離にあります。夏は涼しく自然が豊かなことから避暑地・行楽地としても人気です。
縄文時代からの長い歴史を有する地域なので文化財も数多くあり、豊かな文化を有している町です。
①久万青銅之廻廊
久万カントリークラブというゴルフ場の一角にある青銅彫刻を中心とした美術館です。
入り口
美術館の建物は、2020(令和2)年、愛媛県が取り組んでいる「えひめ名建築発掘発信事業」によって「えひめ名建築」の一つに選ばれています。
緑があふれている芝生の広場と平屋の落ち着いた建物が、落ち着いた雰囲気を醸しだしていて、そこにいるだけで心が安らぐ場所です。
館外
建物外観
走る童子
芝生広場で走っている童子に鹿の角はありませんが、なんとなく奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」に似ているように思ってしまいました。
火の鳥像?
館内
ブロンズの現代作品だけでなく、歴史的な青銅品も展示されており、青銅と人間の長い歴史を感じることができます。
秦始皇帝の銅馬車(原寸大に復元)
「ルノワール夫人の胸像」オーギュスト・ルノワール1916年
館内の作品
信長・秀吉・家康
久万青銅之童子
②町立久万美術館
四季折々の季節を感じさせてくれる山々の中にたたずんでいる高原の美術館で、地域特産の杉や檜をふんだんに使用した木造平屋建ての落ち着いた雰囲気の建物です。
高橋由一、青木繁、黒田清輝といった近代洋画家の作品や中江藤樹の書、古い砥部焼作品といった久万出身の実業家である井部栄治氏のコレクションをはじめとして、愛媛出身の洋画家・日本画家・彫刻家の作品が展示されています。
玄関口
美しい庭が見えるロビー
おわりに
清々しい高原の空気の中でゆったりと芸術作品を鑑賞することができ、心が洗われるようなどちらも素敵な美術館でした。
長い歴史を有している久万高原町の人々が、文化・芸術を大切にしていることを
がよく分かる場所でした。
来年は寅年