田んぼの作業について、リライトしました。
はじめに
毎年のことですが 、親の残してくれた田んぼで、コメを少しばかり作ってきました。
全部で3反半ぐらいあります。
田んぼの面積は1町≒1ha、1反≒300坪で10アール(1,000㎡)という数え方を
するので、だいたい1000坪ということでしょうか。
お米は買った方が安いのですが、田んぼでコメを栽培しないとすぐに草が生え、木が生
え、再び田んぼとしてお米を栽培することができなくなります。
加えて、耕作放棄してしまうと、地域全体の水路の維持管理の問題も出てきます。
それに、代々、田んぼを耕してきたのを私の代で止めてしまうのもどうかなと思いやっています。
経済合理性から言えば話にならないのですが、そこは割り切ってしまえないということ
です。
他にも田んぼはあるのですが、家から離れていたり、水の便が悪かったり、狭すぎたり
などで作っていません。
昔は種を蒔いて苗を育てて田植えをしていましたが、今は農協から苗を買ってきて植え
ています。
トラクターで除草作業
3月、4月の田植えまでの時期は、田んぼに草が生えているのをトラクターで混ぜこねして草を枯らしておく作業を何回かします。
草いっぱいの田んぼ
トラクターで除草
トラクター
トラクターは15年ぐらい前に亡き父が買ったもので、300万円は軽く超えていたと
思います。
トラクターがないとコメ作りはできません。
出来るだけ長く使いたいものです。
今日はとてもよく晴れていたので草もよく枯れます。
気持ちの良い気候の中で作業をすると何かすがすがしい気分にもなります。
カラスが早速やってきて、虫をついばんでいます。
カラス
まるでベンツ?
トラクターはディーゼル・エンジンなので、大きな振動があります。
長時間、トラクターを運転していると、体が震えているような感覚になります。
すぐ後に、私の自家用車であるカローラスパシオ(ガソリン車)を運転すると、なんと静かで振動のない車かと驚きます。
乗ったことはありませんが、まるでベンツかと思ってしまうほどです。
トラクターについて、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓
モグラとの闘い
ハイテクマシンでモグラの追い払い
モグラ撃退の装置を買ってきました。
3年前、田んぼに水を入れるとモグラの穴から大量に水が流れ出てしまいました。
田んぼの水を抜くわけにもいかず、泥だらけになって、なんとか穴を塞いで水の流出を
食い止めました。
田んぼの周りは、コンクリートで固めてあるのですが何故か1か所、モグラの穴があっ
て、そこから水が流れ出ていました。
冬に掘り返してコンクリートの下まで補修をしたので、去年は大したことはありません
でした。
ところが昨年、やっぱりモグラが大きな穴を開けていまたので、なんとかやっつけるた
めの装置を取り付けました。
この装置は、モグラの嫌いな音波振動で追い払うためのものです。
ソーラー充電の電動式というハイテクマシンで撃退するわけですが、はっきり言ってど
こまで効果があるのかは分かりません。
モグラとの知恵比べのようなものですね。
モグラ撃退マシン
モグラの遊び場
昨年、モグラ対策でハイテクマシンを使ったのですが、効果が今一つはっきりしません
でした。
穴が開いている所に「モグラの遊び場」を作ってやるといい、という話を聞いたので、
試してみることにしました。
遊び場づくり
毎年、このあたりから水が抜けていました。
モグラの穴
掘り返してみると、大きなモグラの穴がありました。
モグラの遊び場づくり
遊び場にする範囲を決めて、溝を掘っていきます。
掘った溝に「あぜなみ」というプラスティックの波板を埋め込みます。
この範囲でモグラが遊んでくれると、モグラの穴から水が抜けないということです。
さて、どうなるか分かりませんが、うまくいって欲しいものです。
モグラの遊び場の完成
田植え前の土づくり
田植え直前の除草作業
トラクターで田んぼをかき回して2回目の除草作業をしました。
草が生えたままだと田植えをした後に雑草だらけになってしまいます。
出来るだけ草をなくしておかなければなりません。
お天気も良くて、うまい具合に草が良く枯れています。
除草後の田んぼ
肥料の散布
田んぼに粒状の肥料をまんべんなく撒きました。
肥料を撒くための背負い式の肥料散布機があります。
これに20㎏の肥料を入れて背中に担いで散布しています。便利の良い道具です。
「ユーキ鉄ケイカル」という商品名で、ケイ酸が主に含まれており、土づくりのための
肥料です。
この肥料を散布しておくと、病害虫や倒伏(とうふく)などに強いようです。
倒伏というのは台風や大風で稲が倒れてしまうことで、そうなると収穫がむづかしくな
ってしまいます。
稲が倒れていてもコンバインで起こして収穫できます。
しかし、倒れたまま雨が降って濡れてしまうと芽が出てしまうので、これではコメの品
質に問題ありです。
また、水を含んで水分含有量が多くなるので乾燥させるのが大変になります。
毎年、稲が倒れないように願うばかりです。
肥料の散布機
水路の水を堰き止めるための板を制作
田んぼに水路から水を引き込むために、水路の水を堰き止めるための板を作りました。
厚めのベニヤ板で作っているのですが、1年に数回しか使ってないのにすぐに傷んでし
まいます。
土地改良ができている長方形のきちんとした田んぼであれば、蛇口をひねれば水が出て
くる施設もあるのですが、お金もかかるし、そう簡単に区画整理は出来ません。
広い平野であれば出来ないことはないのですが、複雑な地形で田んぼや畑が混在してい
る場所ではとても難しいのです。
昔からの水路を使っています。
水路を堰き止めて田んぼに水を入れるための板を作り替えるのも、田植え時期の準備の
一つということです。
水路の止め板
甥は作業道具に関心があり、いろんなモノを持っています。
今回は、新兵器のコードレス電動丸ノコを使用して作ってもらいました。
ハイコーキ(旧日立工機)社製コードレス電動丸ノコと言います。
電動ですがハイパワーで、切断スピードが速く、粘りがあり低騒音なプロ仕様の製品で
す。
いつもはノコギリでチビチビやっているのですが、さすがに新兵器を使うとあっという
間に出来上がってしまいました。
農作業のために必要なものがこまごまとあるのですが、コスト削減のために自分たちで
作ってしまいます。
電動のこぎり
おわりに
今年も田植えの準備をしてきました。
基本的には、毎年、同じことの繰り返しですが、少しずつ変化はしています。
やってみて、うまくいかなければ次の年にやり方を変えるという作業ばかりです。
モグラに対しては、今年はモグラの穴に早くから薬剤を撒いておきました。
モグラ対策もいろいろ試していますが、どうなることやら…
米作りはトラクター・田植え機・コンバインと機械化が進んでいるからできます。
昔の手作業の様子を聞いていると、とんでもない労力です。
もし、昔のように、すべて手作業となると米作りはできないと思います。
我が家のコメ作りは、何代にも渡って続けられてきたので、何とか次の世代にバトンタッチするまで、やって行こうと思っています。