定年後の生活ブログ

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70番札所本山寺には国宝と五重塔がある

はじめに

住宅地の背後に、四国八十八ヶ所霊場第七十番札所の本山寺の五重塔が見えています。

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本山寺は住宅や田んぼが広がる田園地帯の中にあります。

このため五重塔は比較的、遠い所からも見ることが出来るので、お遍路さんたちはランドマークである五重塔を道しるべとして、向かって行くことが出来ます。

四国霊場八十八か所で五重塔があるのは、31番竹林寺、75番善通寺、86番志度寺と当寺の4カ寺だけです。

五重塔の他にも、国宝の本堂や重要文化財の仁王門があり、歴史と伝統を感じさせてくれる札所です。

 

境内

案内板

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仁王門

鎌倉時代に建てられており、重要文化財となっています。

和様・禅宗様・天竺様などを組み合わせた新しい様式でつくられた貴重な建物です。

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本堂

仁王門からまっすぐ正面にあるのが国宝の本堂です。1300年に佐々木氏の寄進によって建立されています。和様の建築様式ですが、細部に禅宗様が取り入れられています。

本尊は四国八十八ヶ所霊場では唯一の馬頭観音菩薩で、秘仏とされています。

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本堂の前には2頭の馬の像がありました。

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五重塔

高さは31,5m。1910(明治43)年に建立されて以来、本山寺のシンボルとして風雨に耐えてきました。

近年になって老朽化が著しく進んだため、2015(平成27)年より解体修理が行われ、2019(令和元)年に修復が完成しました。

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十王堂

四国三十六不動霊場29番札所として本尊不動明王が祀られています。

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お迎え童子として宝蔵護童子の石像が設置されていました。

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鎮守堂

1547年に建立され、雨乞いを祈願する善女龍王像を祀っています。

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大門

岡山県の宝光寺に建立されていたものが、大正初期に移築されました。

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一畑薬師堂

出雲国島根県の一畑寺より勧請された薬師如来石仏で、目の病に効果があるとされています。

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縁起

平常天皇の勅願によって、807年に空海が本尊に馬頭観音菩薩像を刻んで開創したとされます。

初めは「長福寺」という寺名であったようです。

本堂は空海が一夜にして建てたという「一夜建立」の伝説があります。

 

16世紀末、長宗我部軍によって焼き討ちされてしまいます。

兵士に切られながらも止めようとした住職の代わりに、阿弥陀如来から血がしたたり落ちたことを見て、驚いた軍勢が退去したため、本堂と仁王門は兵火を免れたといわれます。

この仏は「太刀受けの弥陀」と呼ばれています。

 

江戸時代には生駒氏、京極氏のよって再興され19世紀末に「本山寺」と名を改められました。

 

おわりに

遠くから見ても、近くで見ても五重塔は趣があり、迫力があります。

五重塔を維持することは並大抵のことではないと思いますが、地元の方々や多くの信者の寄進によって、見事に修復されていました。

五重塔だけでなく国宝の本堂や仁王門といった貴重な文化財がいつまでも、この地にあり続けることを願っています。

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本堂と五重塔