はじめに
2月の終わりにトラクターを使って、田起こしをしました。
イネの切り株を裁断しながら、土を掘り起こします。
本当は、12月~1月の寒い時期にしておかなければいけないのですが、つい延び延びになってしまい、毎年、草がぼうぼうになってしまう春先になってしまいます。
今年も何とか1日かけて、田んぼ3枚を耕起しました。
狭くて形がいびつな田んぼは、どうしても時間がかかってしまいます。
我が家のトラクター
我が家のトラクターは「クボタKL245」で、排気量1,499ccのディーゼルエンジン、24馬力です。
2010(平成22)年に、前のトラクターが古くなったので新しいものを父が買いました。もう10年以上使っています。
その頃、父は認知症だったので、私がトラクターの操作をすることになりました。
一応、業者の方に操作方法は教えてもらったのですが、それまでトラクターに乗ったこともなかったので、ビビりながら田んぼの中を耕したものです。
トラクターはレバーがたくさんあって、今だに十分理解しているとはいえませんが、何となく慣れるもので、支障なく使っています。
トラクターのロータリー
新車のトラクターだったので、メンテナンスまで気が回っていませんでした。
トラクターの後ろにはロータリーというのがあって、これにたくさんの鉄の爪が付いていて、ロータリーの回転と共に土をかき混ぜるという仕組みになっています。
爪が落っこちた
ある時、そのロータリーを上にあげて、中の爪を見ると何本か抜け落ちていたのです。
まったく気づかずにトラクターを使っていました。
田んぼのどこかに鉄の爪が落っこちてしまっています。
どこに落っこちているのか分からず、金属探知機でもないと探しだせません。
鉄の爪を固定しているボルトが緩んで外れてしまったようです。
それ以来、使用する前にはボルトの緩み具合を点検するのですが、いつも何本かは緩くなっており、きつく締め直しています。
メンテナンスが大切
まったくこんなことも知らずに長い間、トラクターを使っていたものです。
この時以来、その他にもエンジンとかロータリーの点検に気を付けるようになりました。
なんといってもトラクターの値段は、高級車とまではいきませんが、お高い価格ですので出来るだけ長持ちさせなければなりません。
新機能のメカ
コンクリートの壁
我が家の田んぼの周りは、コンクリートの壁になっています。
コンクリートの壁際は、どうしても耕すことができなかったので、そこに草が生えていました。
円盤状の装備品
トラクターの後ろにあるロータリーに、新しく円盤状の装置を付けました。
効果抜群
丸い円盤がコンクリートの壁に沿って、土を巻き上げてくれています。
アフター
新しい装備のメカを装着したので、コンクリートの壁際もすっきりと耕すことができるようになりました。
トラクターの危険性
トラクターを運転していると田んぼの中で使っている時ではなくて、田んぼの中に入るまでの道中に危ない場面が時々あります。
そもそもトラクターは重心が高いので、不安定なのです。
平坦な道路はいいのですが、田んぼや畑への進入路は狭くて勾配がきつかったりします。
操作を誤って横転する事故が結構あります。
トラクターだけでなく農業機械は割とこうした傾向があり気を付けて操作する必要があるのです。
なぜ赤字でもコメをつくる
トラクターが無いとコメ作りはできません。
農作業には欠かせない機械です。
しかし値段が高いのが難点で、コメ作りをしても小規模では採算は合いません。
緑のじゅうたんのような田んぼの風景を残しておきたいと思って、採算は合いませんがコメ作りをしています。
詳しくは、こちらを読んでいただけたらと思います。↓↓↓
おわりに
エンジンの音も振動も大きくて、狭い田んぼでの操作はちょこまかと小忙しいので、トラクターに乗っての運転は、疲れるし大変です。
でも、なぜかそれが楽しいのです。
故郷の山並みを眺めながら、季節の移ろいを、ふと感じたり、鳥が餌を求めて飛んできているのを見たりすると、自然を身近に感じることができます。
また、先祖代々、この田んぼで農作業を続けてきたことを感じることもでき、この地における歴史の一部になったような気がします。
いつまで出来るか分かりませんが、土と共にありたいと思っています。