ブドウの脇芽を除去
6月中旬、ブドウの房が大きくなってきました。
ジベレリン処理をして粒わきをした後は、しばらく房に触らず大きくなるのを見守るだけです。順調に成長しているようです。
葉っぱの元から出てくる芽(脇芽といいます)を取り除く作業を相変わらず繰り返しています。
暑い時期になり成長する時期なので、どんどん脇芽が出てきます。
葉っぱの元から元気いっぱい芽が出ているのが脇芽です。
ブドウの生命力の強さを感じますが、これを取り除いておかないと、実に栄養が行かないので大きく甘くなりません。
取っても取っても出てきます。
単純で面倒くさい作業なのですが、地道にずっと継続して取り除き続けます。
ブドウの袋掛け
7月の中旬、ブドウの袋掛けをしました。
ここのところ毎日、雨が降っていてブドウは十分に水を吸い上げています。
ブドウの粒が大きく膨らんできていて、その上、ボツボツと薄茶色に色づき始めてきました。いっぺんに色づくのではなく一粒一粒づつ、色づいていきます。すべてが色づくまでにはまだ1ヶ月以上かかることでしょう。それもやや紫がかった深い黒色にならないと商品価値に影響してしまいます。
ブドウの商品価値
昨年は、黒ではなく赤みがかったこげ茶色ぐらいまでにしかなりませんでした。味はまったく問題なく甘くておいしいのですが、見た目が良くないとダメです。ブドウらしい深い黒色でないと消費者の方々に納得して頂けないので、値段に影響してしまいます。
この段階で、表面にかさぶたのような傷がある粒が見受けられました。気になるほどではなくて、ほんの少しばかりなのですが、こうした傷も商品価値を下げる原因になります。もちろん味には全く問題ありません。味より見た目が優先されるのはブドウに限らず、農産物一般の傾向です。
袋を掛ける理由
*害虫や鳥の食害を防止するためです。
*雨水などから感染する病気を防ぐためです。
*強い日差しから実を守る、日焼け防止のためです。
ブドウの白い粉はブルーム
ブドウの粒の表面には白い粉が付いています。これは農薬と間違われるのですが、ブルームと呼ばれていて、病気を予防し、鮮度を保つ働きがある自然にブドウの表面に出来るものです。
白い粉=ブルームが付いている方が新鮮だということです。農薬ではないので安心してください。
袋の種類
ブドウの品種によっていろいろな袋があります。今回、袋を掛けたのは黒い粒のピオーネという品種です。白くて房全体を覆う袋を掛けていきます。一部が透明なセロハンになっていて窓のように中の房の色を確認できる袋もありますが、値段が高いので断念しています。
緑色ブドウのシャインマスカットはかすり症を予防するためにも青色の色付き袋を用いているようです。かすり症というのはブドウの粒にかすれたような痕が出来るものです。それだけのことなので、味には影響がないのですが見た目が悪くなり値段が下がります。
いろんな袋がそれぞれのブドウの品種に合うものがあって使い分けて掛けています。
袋の掛け方
袋には細い針金が付いていて、これを房の上にある茎の所にしっかりと止めていきます。隙間が空いているとそこから害虫が入り込んだり、強い日差しにさらされたりするので、丁寧に止めていきます。
たくさん房があるので、袋掛けも一仕事あります。雑にならないように気を付けます。
ブドウを入れる箱の準備
ブドウは箱に入れて農協を通して出荷します。一房一房を透明の袋に入れて、緩衝材を敷いた箱の中に詰めます。2㎏箱(4房入り)5㎏箱(8~10個入り)の2種類の箱があります。この時期にそのための資材を注文しましたが、これらにも結構、材料代がかかってしまいます。