NHKの番組「ドキュメント72時間」で京都市にある私設図書館の様子が紹介されていました。
ただ静かに自習をするために通ってくる人たちを見つめる番組でした。
私も行政書士試験に向けて勉強していましたので、結構、公営の図書館に通っていました。
何時間も図書館に座って勉強していたのですが、そこは公営ですので子供から大人まで様々な方々が出入りしており、全般には静かで集中して出来ていたのですが、やはり雑音とか空調の加減とか、どうしても気になることが多々ありました。
そんな時に、この番組を見て、こういう場所で皆さんと一緒に勉強に集中できたらいいなと思っていました。
ホームページによると昭和48年に開館し、最初は本好きのたまり場として営業していたようですが、静かに自習をしたい方々のニーズがあるということで、現在のスタイルになったようです。
どんなところか興味があったので、昨年の夏に(コロナの前です)訪れることができました。
場所は京都大学と銀閣寺を結ぶ大通りに面した2階建ての、歴史を感じさせる趣のある建物です。ひっそりとたたずんでいるという感じでした。
ドアを開けると左側が受付で、女性の方が小さな声で「いらっしゃいませ」と迎えてくださいました。
指定席になっているようで希望の場所を決めることができます。
既に1階には数名のお客さんがいて、それぞれ一人だけの静かな時間を過ごされています。
出来るだけ音を立てないように指定の座席に座ると、女性の方がお茶を出してくれ、コーヒーか紅茶かの注文を取りに来られました。
私はコーヒーを注文してから、店内を見渡し2階も気になっていたので少し様子を窺いに行きました。
1階は26席、2階は16席で、こじんまりとした作りになっています。
机は低いパーテーションで仕切られていて、それぞれの個別のスペースが確保されていました。
休憩スペースには漫画も置いてあり、くつろぐことができます。
もちろん雑誌とか書籍もたくさん書架にあるのですが、皆さん自分の教材で自習をしたり、持ってきた本を読んだり自由な時間を一人で過ごしているようでした。
コーヒー1杯で長時間一人でくつろぐことのできる静かな場所を提供している営業形態です。このような場所が近くにあると入り浸ってしまいそうです。
私設図書館の紹介チラシが置いてあったので貰って帰りました。店内の様子がうまく描かれています。NHKのTV番組のことも書かれていました。
自分でもこういった場所を経営してみれば素敵だな、と思ってしまいました。