ブドウ(ピオーネ)の出荷準備(9月初)
9月初めにブドウの出荷準備をはじめました。
出荷するには糖度が大事です。
18度以上あればよいのですが、まだ16度ぐらいなので、もう少し待ちます。
少し酸っぱいような味も残っていました。
糖度計
糖度は糖度計で測ります。
使っているのは古い道具で、透明のプラスティックを上げてガラス面にブドウの果汁を落とし、反対側から覗きます。覗くと物差しのようなメモリがあって、それで糖度を判定するという仕組みです。
ブドウの出荷(9月中旬)
十分な甘み
9月中旬に糖度を測りましたがあまり変わっていません。でも酸っぱさは全くなくこってりとした濃厚な甘みとなっていました。
これ以上、出荷を遅らすとブドウの粒が熟しすぎて水分が抜け、干しブドウみたいになってしまいます。さらにブドウの木にも過重な負担をかけてしまいます。
これ以上、置いておくわけにもいかず、出荷することになりました。
色がついてない問題
もう一つの問題は、黒色が十分に出ていないということです。
ブドウは朝晩の温度差が大きくなると黒色になってきます。
ところが近年の温暖化が影響しているのでしょうか、夜温が下がらないので十分な黒色になりませんでした。
赤みがかっている色ですが、甘くてとても美味しいブドウです。おまけに出来るだけ粒を大きくしようと思って栽培したので、大きな粒のブドウが出来ました。
出荷作業
畑でブドウの茎を長めに切って収穫します。
収穫したブドウを作業所に持ち帰り、袋から取り出して、茎を12cmに切りそろえておきます。
腐っていたり傷んでいる粒を取り除きます。
一房一房、ブドウの重さを計量します。
計量して同じぐらいの重さのブドウに分けていきます。
箱に入れるために房をビニールの化粧袋に入れて包んでいきます。
大きかったり小さかったりする房を丁寧に袋に入れます。
ビニールの袋に入れると、とても見栄えが良く美味しそうになるものです。


同じぐらいのブドウをいくつか集めて、5kg以上の箱と2kg以上の箱に入れていきます。
5kg箱には9房前後、2kg箱には5房前後入れて完成です。
箱詰めにしたブドウは農協に持って行き、等級がつけられます。
等級 と価格
良い方から「赤秀」「青秀」「良」「丸」の4段階です。
等級は色づき、見た目、粒の大きさなどを総合的にベテランの栽培員さんが判定します。
価格は等級によって違うのですが、時期的にも9月より8月の方が良い傾向にあります。
お盆前は特に値段が高くて、生産者は早く出荷するために工夫をしています。
初心者である我が家のブドウは、残念ながら「良」と「丸」でした。
見た目と色づきがよくなかったようです。
もっと良いものを作らないと評価されないようです。
おわりに
1年間、甘くて大粒のブドウを目指して様々な作業をしてきましたが、十分に納得のいくブドウは出来ませんでした。どこの何を改良しなければならないのかを考えて、また来年に向けてチャレンジしていきたいと思っています。
これまでのブドウ栽培の様子についてはこちらをご覧ください。↓↓