とても苦労することを四苦八苦と言います。仏教から来た言葉のようです。
いま、私は歯に四苦八苦しています。少し冷たいものを食べると、歯にしみるんです。2年ほど前に、虫歯を削った後にかぶせものをしました。そこがしみるんです。大好きなアイスや冷たいジュースが特にしみます。これから夏になっていくので困っています。
四苦とは、生、老、病、死のことです。さらに4つを加えたものを八苦と言います。
生苦・・・生きていくことが苦しみ
老苦・・・老いの苦しみ
病苦・・・病の苦しみ
死苦・・・死の苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく)・・・憎い人に会ってしまう苦しみ
愛別離苦(あいべつりく)・・・愛する人との別れの苦しみ
求不得苦(ぐふとっく)・・・求めても得られない苦しみ
五陰盛苦(ごおんじょうく)・・・心身から次々と生じる苦しみ
般若心経ではこうした苦しみから逃れる方法は説かれていないそうです。
苦しみをなくす方法はなく、その苦しみにとらわれる必要はないということです。
苦しみもまた「空」であり「空」とは変わりゆくものであり、変化することこそがものごとの本質であるということです。
その変化を受け入れて、ありのままに見ることの大切さを教えています。
般若心経の教えから、私の虫歯も「空」であり変化するものなので、ありのままに受け入れなさいということなんでしょうか。それにしても歯にしみると苦痛です。なんとかこの苦しみから逃れたいと思っています。もう煩悩の塊です。
煩悩は108あるとされていますが、4×9+8×9で108となります。
四苦八苦の語呂合わせで煩悩が108ということでしょうか。上手く考えたものです。
虫歯の苦しみと般若心経の教えは別次元のものでしょう。でもどこかで繋がっているかもしれません。
禅問答というのはこうした話のことなんでしょうね。書いていて、なんかこんがらがってきます。
ただ、そこにはものごとの本質があるようには感じることが出来ます。こうしたことを理解するためには途方もない修行と勉学が必要な気がします。しかし、案外と理屈っぽく考えることなく、すんなりと理解している人もいるような気もします。
般若心経のことを知ると、何となく落ち着くような心持ちになります。だから多くの人に読経されたり、写経されたりされているのだと思えるようになりました。
私も写経をしてる時は、心が落ち着いていました。いわゆる無心で字を書いていたように思います。
四国八十八か所を回っているお遍路さんは、みなさん般若心経を唱えています。
私もいつかは巡ってみたいと思っているので、練習のためにも、時々は、声に出して読んでみます。