今年(令和4年)8月末に1回目(コシヒカリ)の稲刈りが、無事に終了しました。
天気予報を気にしつつ、雨が降る前に収穫できました。
はじめに
1回目の稲刈りは「コシヒカリ」
1回目の稲刈りは8月末、9畝の田んぼに植えたコシヒカリの収穫です。
毎年のことなのですが、猛烈な暑さの中で刈り取りをしなければなりません。
昨年は、新しく購入した中古のコンバインをデビューさせました。
2回目の稲刈りは「ヒノヒカリ」
2回目の稲刈りは10月初旬、2反5畝(田んぼ3枚分)の田んぼに植えたヒノヒカリを収穫します。
そのうち一枚の田んぼ(7畝)で、ブドウ畑に敷く藁を確保する作業を行いました。
田植えの様子については、こちらをご覧ください。↓↓
中古のコンバイン
値段
2020(令和2)年、中古ですが念願のコンバインを購入しました。
中古でも、軽自動車の新車1台分ぐらいの値段はします。
お米の利益だけで、これだけのものを購入することは難しいことです。
しかし、コンバインがないと現実的にはコメ作りは出来ないので何とか工面しました。
コメ作りを維持している小規模農家としては厳しい現実です。
事情
一昨年まで使っていたコンバインも中古のコンバインでした。
エンジンとか刈り取りには問題はなかったのですが、稲を刈り取って籾にした時に、袋に排出する仕組みのものでした。
1袋25~30㎏の籾が一杯になると、取り外してコンバインから軽トラに移し替えなければなりません。
これをひとつの田んぼで20数回繰り返すのです。
20~30㎏の重さの袋をいちいち取り外して軽トラに移し替える作業は、炎天下ではとんでもなく重労働であるばかりか、袋そのものも重たすぎて持つことが出来なくなってきていました。
購入コンバインのスペック
購入したコンバインは「クボタ ER220 RACLEAD」です。
・2筋をいっぺんに刈り取ることが出来る2条刈り
・ボタン1つで刈り取り準備が出来て、操作に迷わず簡単
・どこからでも刈り取ることが出来るし、あぜぎわの刈り取りもスムーズ
・稲が倒れていてもうまく刈り取れる
・コンバインの旋回と刈り取り部の上げ下げが1本のレバーで自由自在にできる
・脱穀性能が高く、籾を取りこぼさない
・大容量のグレンタンク590L(12袋分)なので、たびたび刈り取りを中断して籾を排出する必要がない
・ボタン1つでグレンタンクからの籾の排出をすることが出来る
・集中注油装置が付いているので刈り取り前の注油が簡単
コンバインから袋へ
袋への排出
コンバインの準備
中古で買った新しいコンバインが来たのは春のことでした。
そのまま納屋に置いていたため、いざエンジンをかけて動かそうとしたのですが全く動きません。
バッテリーが上がってしまっていたのです。
コンバインは稲刈りの時の数日しか使用しません。あとは倉庫に眠っているだけです。たまには動かせばよいのですが、面倒なのでやっていません。
稲刈りの前になってバッテリーを充電して動かしています。
今回は買ったばかりのコンバインだったので業者が新しいバッテリーに交換してくれました。
あと注油もしておかなければなりません。
駆動部分に油をさしておかないと、稲わらが詰まったりして故障の原因になります。
過去にはこれが原因で田んぼの中でコンバインが動かなくなり、業者を呼んで修理をすることがよくありました。
もちろんその間、稲刈りが出来ずに待ちぼうけになってしまいます。
田んぼの準備(すみ刈り)
コンバインで刈り取るといっても、すべての稲を刈り取ることは出来ません。
大きな田んぼなら、しないかもしれませんが、我が家のような小さな田んぼではすみ刈りをします。
コンバインで刈り取りにくい部分の田んぼの4つの角をあらかじめ手で刈り取っておくことです。
せこい話かもしれませんが少しでも収量が増えるようにしています。
1回目の刈り取り(9畝のコシヒカリ)
コンバインや田んぼの準備が整って、いざ稲刈りです。
8月末の猛暑の中でしたので暑くて暑くて・・・
刈り取っていくとカエルやらヤモリやらバッタやらいろんな動物が飛び出てきます。
「 コンバイン 右往左往の カエルかな 」
稼働中
稲が倒れていても大丈夫
稲刈り終了
2回目の稲刈り(2反5畝のヒノヒカリ)
ブドウ栽培のために藁を確保
田んぼは3枚あって、全部で2反5畝にヒノヒカリを植え付けます。
この内の1枚分(7畝)で、ブドウ栽培のために使用する藁を確保します。
2020(令和2)年の様子
コンバインは稲の刈取り、籾の脱穀、藁の処理までの一連の作業を一台で行う機械です。
コンバインは大きな機械なので、狭い田んぼや稲の天日干しをするこだわり農家はバインダで刈取ります。
刈り取った後は、ハーベスタという機械で脱穀します。
バインダは手押し車のような機械で、稲を刈り取り、紐で束ねることが出来ます。
コンバインの藁の処理
バインダを使わずにコンバインで藁を確保できれば一番いいのですが、通常は藁は裁断して田んぼに撒き散らします。
裁断しないことも出来るのですが、紐で束ねることが出来ません。
コンバインの後ろに機械を取り付ければ出来ますが、そのために何十万円も投資しする必要があります。お金の問題です。
![f:id:teinenoyaji:20201008140105j:plain f:id:teinenoyaji:20201008140105j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/teinenoyaji/20201008/20201008140105.jpg)
![f:id:teinenoyaji:20201008140130j:plain f:id:teinenoyaji:20201008140130j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/teinenoyaji/20201008/20201008140130.jpg)
作業
一条ずつ刈り取っていきます。
刈り取った後にコンバインで脱穀します。何百回と稲を拾い上げて、コンバインの中に入れていくと、腰が痛くなってきました。
脱穀した後にコンバインから藁が落ちてきます。
乾燥させるために藁を立てておきます。
しばらく乾燥させてから納屋の外側に積み上げておきました。
来年、ブドウの畑に広げるまで、ここで保管します。
2021(令和3)年の様子
今年、40万円弱をかけて、コンバインの後ろに「結束機」を取り付けました。
今回、初めての運用です。
昨年は1条刈りのバインダーでしましたが、かなり労力が必要で疲労困憊したので、新兵器を購入することになりました。
そこまでして、稲わらを用意するのも「ブドウ」のためです。
他にも稲わらは野菜づくりなどで活躍するため、お金はかかりましたが、装着することになりました。
新しくコンバインの後ろに装着した「結束機」
稼働の様子
「結束機」が藁を束ねて、おまけに紐でくくって後ろへ自動的に放り出します。
うまいこと出来ているもんだ、と感心して運転していました。
一昨年とは違って、はるかに楽です。
「結束機」で束ねられた藁が、田んぼ一面に広がっています。
刈り取った藁は、昨年と同じように集めて保管しておきます。
おわりに
購入した中古のコンバインの威力は抜群でした。
籾をたくさんグレンタンクに溜めることが出来るし、溜めた籾を自動的に上部の円筒の筒から軽トラに設置した袋に移すことが出来ます。
おかげで一昨年とは雲泥の差があり、ずいぶん体力的にも楽な作業でした。
一昨年、中古コンバインを新しく購入したのは良かったのですが、藁を確保するための作業はかなりな重労働でした。
コンバインに「結束機」を付けるかどうか悩むところでしたが、昨年、ついに「結束機」を装着して、その威力に驚かされました。
お金はかかりましたが、年齢による体力の衰えを考えると省力化は必要なことです。
なにはともあれ、今年も稲刈りが無事に終了して、やれやれでした。