はじめに
小豆島には「寒霞渓(かんかけい)」という絶景スポットがあり、ここを一望しながら山頂まで上がるロープウェイがあります。
ロープウェイからは渓谷の景観や奇岩、瀬戸内海の島々を見ることができ、短い時間ですが、豊かな自然を満喫できます。
寒霞渓ロープウェイ
寒霞渓ロープウェイは1963(昭和38)年に開通しました。
麓にある紅雲駅(こううんえき)(標高295m)から山頂駅(標高612m)まで、全長917m、高低差312mを約5分で結んでいます。
ロープウェイからは渓谷の奇岩だけでなく、遠くの瀬戸内海も見通すことができます。
秋の紅葉が有名で、シーズンになると多くの観光客が紅葉の景観を楽しみにやって来ています。
四方がガラス張りになっているゴンドラで、見晴らしは抜群です。
寒霞渓ロープウェイの紅雲駅駐車場
広い駐車場から階段を上がっていくと乗車口になります。
紅雲駅(こううんえき)
改札
上り便
寒霞渓の景観
すれ違ったゴンドラ
迫力ある景観
終点の山頂駅へ
山頂駅に到着
山頂駅の出入り口
「寒霞渓」とは
瀬戸内海国立公園にある小豆島の中央に、星ヶ城(ほしがじょう)と四方指(しほうざし)の間にある渓谷を「寒霞渓」といいます。
約1,300万年前の火山活動による地形は、その後の地殻変動や風化・侵食によって奇岩と崖地が織りなす絶景となりました。
古くは「日本書紀」にも記述がある景勝地として知られています。
元々は鉤懸(かぎかけ)神懸(かみかけ)などと呼ばれていたようですが、1878(明治11)年に儒学者の藤澤南岳により「寒霞渓」と命名されました。
1923(大正12)年に国の名勝に指定され、1934(昭和9)年に日本で最初の国立公園(瀬戸内海国立公園)として指定された景勝地です。
「寒霞渓」石碑
「寒霞渓」山頂からの景観
あいにくの曇り天気だったのですが、眼下に小豆島の街並みや瀬戸内海の島々が見えます。
おわりに
ロープウェイでは寒霞渓の四季折々の自然景観を見ることができます。
今回は夏の深緑の時期だったので、秋の紅葉や春の新緑の季節などの景観をも、いつか楽しみたいものだと思いました。