はじめに
室戸岬の西側の海岸を通る国道55号線沿いに、道の駅「キラメッセ室戸」があります。
室戸とクジラの歴史を体感できる「鯨館」
クジラの料理をいただける「食遊 鯨の郷」
室戸でとれた新鮮な食材が販売されている「旬の地のもん 直売市場 楽市」
の3施設がありました。
「鯨館」
室戸は、目の前の太平洋を北へ南へと回遊する鯨の通り道であった関係から、古くから捕鯨が盛んな地域でした。
和歌山県太地町から伝わった室戸の捕鯨は「網捕り式捕鯨」と呼ばれる漁法で発展しました。
古式捕鯨絵図に20隻ほどの舟で鯨を網に追い込む捕鯨の様子が残されています。
クジラの泳いでいる前に網を張り、そこに船べりを叩いて音で追い込んでいきます。
網に絡まって暴れているクジラにモリを打ち込み、最後はクジラに人が乗り移って仕留めるという漁法です。
危険この上ない漁ですが、多くの人の協力によって巨大なクジラを取っていました。
仕留めたクジラは余すことなく、すべてが様々な用途に使われています。
手漕ぎの勢子舟の上には、巨大なクジラが泳いでいます。
勢子船の上では、海の中で悠々と泳いでいるクジラの様子のVR体験が出来ます。
古式捕鯨に使われた道具や貴重な資料が展示されています。
クジラの骨格標本が天井から吊つるされていました。
「食遊 鯨の郷」
お食事処である「鯨の郷」はイサノゴウと読みます。
古くクジラのことを「イサ」と呼んでいたようです。
室戸とクジラの古くからの歴史を物語っています。
目の前に海が広がっている席で、クジラの竜田揚げを注文しました。
50年前の小学生の時のことですが、給食といえばクジラの竜田揚げがごちそうでした。
肉といえばクジラの肉で、牛肉などは年に何回かしか食べることが出来なかった時代です。
小学校時代のことを懐かしく思い出しながら美味しくいただきました。
「旬の地のもん 直売市場 楽市」
新鮮な野菜や土佐の名産品が、たくさん販売されています。
建物の外には、室戸高校の美術部が制作した室戸野菜キャラクターたちが展示されていました。
愛らしくかわいい野菜のキャラクターばかりでした。
地震に備えてでしょうか、災害救援自販機も設置されています。
お土産に「土佐日干番茶使用 味付生節」を買って帰りました。
カツオをボイルするときには高知県日高村の「日干番茶」を使用してさっぱりとした味に仕上げ、「桜の木とチップ」で燻製した一品です。
サッポロ西山ラーメンがちょうどあったので、買ってきたカツオの生節をトッピングにして食べてみました。
北海道のコーンと土佐のカツオのコラボも面白いです。
おわりに
ショッピングやお食事処としての施設だけでなく、室戸の特徴であるクジラの歴史を学ぶことが出来る場所でした。
お天気も良かったので、とっても素晴らしいオーシャンビューを楽しむことが出来ました。