はじめに
徳島県三好市を流れる吉野川沿いは、険しい断崖の続く渓谷となっています。
「大股で歩くと危険」ということで大歩危と呼ばれています。
「歩危(ほけ)」は渓流に臨んだ断崖を意味する古語のようで、ここから大歩危と言われるようになったようです。
吉野川の美しい渓谷を望むことが出来る古くからの観光地であり、奇岩を眺めながらの川下りも行われているところです。
近年ではラフティングの名所としても知られています。
道の駅「大歩危」
妖怪屋敷(1階)
道の駅「大歩危」のある三好市山城町には何十種類もの妖怪がいるとされており、ゲゲ
ゲの鬼太郎に登場するコナキジジイの故郷とも言われています。
道の駅「大歩危」の近くには、コナキジジイの像があります。
詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓
妖怪の伝承を広く知ってもらうために、地元の方々によって2010(平成22)年に開館したのが「妖怪屋敷」です。
道の駅の周りには何体も妖怪モニュメントが置かれていて、雰囲気を醸し出しています。
妖怪屋敷の入り口
妖怪屋敷の入り口ではコナキジジイがお出迎えしてくれます。
大天狗
妖怪屋敷に入ってすぐのところに大天狗。
他にも数えきれないほどの妖怪たちが待ち構えています。
ツチノコ
ツチノコもいました。
閻魔大王
祭りに使われる妖怪のお面の上には巨大な閻魔大王です。
真っ暗な部屋があったり、妖怪紙芝居の部屋があったり、妖怪ゲームもありました。
親子そろって楽しむことのできる場所です。
石の博物館(2階)
妖怪屋敷の2階には「石の博物館」が併設されています。
徳島県の天然記念物に指定されている礫質片岩(れきしつへんがん)や世界の珍しい石や原石がたくさん展示されています。
大歩危峡は、日本列島の誕生についての重要な知識が得られる地質学のメッカでそうです。
オーストラリアに落ちた隕石がありました。
「妖怪屋敷と石の博物館」への入館チケットです。


売店
地元や四国の特産品がたくさんあります。
新鮮野菜の産直市もありました。
天然石を使ったアクセサリーや小物、妖怪グッズなども販売していました。
お土産に祖谷そばを買って帰りました。
自家製の自然薯をすりおろして、姉にたくさんもらった春菊をゆでて、彩りにしていただきました。
スーパーで買ってきた野菜天ぷらをのせています。
干ししいたけの効いただし汁と、汁に溶け出した自然薯がマッチしていて、最後まで飲み干してしまいました。
乾麺でしたが、手打ちそばのような食感でとっても美味しかったです。
自家製自然薯の栽培体験について詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
おわりに
吉野川の流れは緑色で、周りにはごつごつとした岩が見られ、その渓流はとてもうつくしい景観です。
今でこそ道路が整備され往来も容易ですが、一昔前は、こうした厳しい自然環境の中での暮らしがあったことを容易に伺うことが出来る地域です。
厳しいがゆえに、いろんな妖怪と共に生きてきた人々の思いが、手作りの妖怪屋敷に現れていると思いました。