はじめに
現在は四国中央市新宮町ですが、かつては新宮村と呼ばれていました。
新宮村は東西に流れている銅山川が深い渓谷を形作っており、急傾斜の山肌に添って人々は暮らしています。
民家が点在している静かな山村で、地域の住民が作り上げたアジサイの花が咲き誇る里がありました。
あじさいの里の全景
新宮あじさいの里
1975(昭和50)年に、主婦らが農道に沿って2000株のアジサイの苗を植え、あじさいロードと名付けました。
以来、あじさいの植栽を続けるとともに、施設設備を整え、今ではあじさいの里として4ヘクタールの敷地に2万株のあじさいを見ることができます。
毎年、6月下旬にあじさい祭りが開催されていましたが、令和2年、3年と新型コロナの影響で中止になってしまっています。
モノレール「あじさい号」
あまりに斜面が急なので、農業用を改造したような可愛らしいモノレールで、上って行きます。
高台からの眺め
あじさい茶屋
地元のお母さん方が休憩所として運営しています。
新宮茶
新宮町は朝晩の気温の差が大きく、よく霧が発生し、きれいな水と空気に恵まれており、さらにお茶の香りをよくするといわれている緑泥片岩が多く混じっている土質です。
こうした地の利を生かしながら、無農薬栽培を実現しているため、豊かな香りと滋味あふれる味わいのよい新宮茶が生産されています。
あじさいが咲いている隣に茶畑が広がっていました。
新宮茶を使った「霧の森大福」は、全国的に有名なお菓子です。詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
きれいなお茶の色と香りを楽しみながら、地元で採れたよもぎが練り込んである、手作りのお団子をいただきました。
四国中央市のアジサイ名所
四国中央市には、他にもアジサイの名所があります。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
新宮ダム
法皇山脈の南側を西から東に流れ、吉野川と合流する銅山川に富郷ダム・柳瀬ダム・新宮ダムという3つのダムが建設されています。
新宮ダムは、独立行政法人水資源機構が管理しており、治水・灌漑・水力発電や川之江・伊予三島地域に工業用水を供給することを目的として昭和50年に竣工したダムです。
新宮あじさいの里から国道319号を8Kmほど東方向に行った所にダムがありました。
おわりに
新宮あじさいの里で素敵なあじさいの花を見ることができました。
こんなにもたくさんのあじさいが、見渡す限りの山の斜面一杯にきれいに植えられていることに驚かされます。
年に何回もしなければならない草刈りなどの作業は、新宮あじさいグループという住民の方々の手によって行われているようです。
斜面がきつく、面積も広いので作業は大変だと思います。
住民の方々の、そうした丁寧なあじさいの植栽と管理が行われているお陰で、私たちはきれいなあじさい畑を見ることができます。
地域の人々のあじさいに対する思いだけでなく、ふるさとを大切にする思いを知ることができました。
新宮ダムでダムカードをいただきましたが、きれいな紙の入れ物に入れてくれていました。
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