はじめに
徳島県第2の那賀川にある川口ダムによって堰き止められてできた川口ダム湖は「あじさい湖」とも呼ばれています。
両側を山に挟まれている豊かな自然に囲まれた山深い地域です。
ダム湖の周辺をぐるっと一周する道は「スマート回廊」といわれ、あじさいや桜、紅葉の見どころのスポットがあり、四季折々に自然を楽しむことができます。
「スマート回廊」を周遊する4,5kmには、もみじ川温泉、あじさいキャンプ場、相生森林文化公園あいあいらんど等のさまざまな施設が整備されていました。
川口ダム湖(あじさい湖)
「スマート回廊」周辺図
①川口ダム
川口ダムは那賀川に流れる水の量が急に変わらないようにコントロールしたり、水力で発電を行っています。
ダムカード
2018年、2019年にドイツカヌー代表チームのキャンプが、川口ダム湖で行われたことを記念して発行された限定カードもいただきました。
②川口ダム自然エネルギーミュージアム
川口ダム管理所1階に設けられた科学館で、愛称を「川口エネ・ミュー」といいます。
自然エネルギーの太陽光・水力・風力・バイオマスといった地球にもやさしいエネルギーについて学べます。
デジタルアート体験、環境学習室、4Kドローン映像といった実物を見て、触れて、体験できる施設です。
建物の外壁には国産の杉板を「阿波藍(ジャパンブルー)で染めた巨大な木製看板が掲げられています。さすが阿波は藍の国です。
バイオマス発電装置
水素発生・燃料電池実験装置
コミュニケーションロボットのエネ・ソータ(左)ミュー・ソータ(右)です。
ミュー・ソータはコロナ退散を願って「あまびえ」の格好をしているようです。
③あじさいキャンプ場
川口ダム湖のほとりにあるオートキャンプ場で、バーベキュー棟や露天の岩風呂・シャワー施設もあります。
④相生森林美術館
地域の特色を活かした木彫・木版画を収集しており、特に日本の現代木彫は国内有数のコレクションです。
山に囲まれた自然の中で、素晴らしい木の作品と触れ合うことができました。
21番札所「太龍寺」で見かけた流政之さんの「森サキモリ」の作品もありました。
21番札所太龍寺については、こちらをご覧ください。↓↓↓
美術館の前には、枯山水の日本庭園があります。後背にある山の姿とマッチして素晴らしい眺めでした。
⑤相生ふるさと交流館
相生森林美術館の隣に、那賀町の民俗資料館があります。
天狗久の阿波木偶人形が展示されていました。
山深い阿波の山中でも人形浄瑠璃が盛んであったことを伺わせてくれます。
人形師「天狗久」について詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓
那賀町の吹筒花火・相生晩茶といった地域の文化や歴史についての紹介もありました。
吹筒花火は、江戸時代から造られていて、祭の日に柱の端に花火筒が縛り付けられて点火されます。
晩茶は、この地域で古くから生産されている発酵茶で、独特の製法で素朴な味わいが醸し出されるお茶です。
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⑥相生森林文化公園あいあいらんど/徳島|DIYのできるキャンプ場
あじさい湖を望む高台にあり、広大な敷地にコテージ・キャンプ場・バーベキュー場など多くの施設が整備されています。
⑦もみじ川温泉 ~おもてなしに磨きをかけて~
疲労回復、老人病、美容などに良い温泉で、鹿肉・アメゴ・山菜などの地元食材を使った料理を楽しむことができます。
おわりに
川口ダムを中心として、どこを見渡しても自然にあふれていましたが、そこには人々の長い歴史と文化を知ることができる、この地域ならではの施設も整備されていました。
桜やあじさいの季節にはたくさんの花が咲き誇るようなので、ぜひもう一度その時期に訪れてみたいものです。