定年後の生活ブログ

定年後の徒然なる事を四国から発信

難所の65番札所三角寺

はじめに

三角寺は標高355mの山中にあり、伊予の国最後の札所です。

かつてはかなり厳しい山道を上らなければならなかったので、難所にあるお寺でした。

 

小林一茶が三角寺を訪れた時に詠んだ一句

 

「これでこそ 登りかひあり 山桜」

 

の石碑が建立されていました。

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隣には樹齢300~400年ともいわれる桜の巨木があり、春に開花すれば爛漫となる名所です。

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車で裏道から行ってしまっために、ガードレールもない1車線の細い道路を上っていくことになりました。

歩き遍路の方に伺うと「車でも行ける」ということで、何とか無事にお寺に到着しました。

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途中、川之江市の市街がきれいに一望できました。

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伽藍

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境内までの階段

上にある鐘楼門を仰ぎ見ながら、きつい勾配の階段を上って行きます。

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鐘楼門

山門の真ん中に梵鐘が架かっていて、入山する人が撞いていました。

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三角の池

池の真ん中に、弁財天が祀られている祠があります。

弘法大師が調伏護摩の秘法を行った護摩壇の跡地といわれています。

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本堂

本尊は空海が刻んだとされる十一面観世音菩薩で、開運厄除けの観音、安産子安の観音さんとして信仰されています。妊婦さんがお寺で授かった「杓子」を出産の時、床下に置くと安産になるといわれています。出産した後は、新しい杓子を持ってお礼参りをするということでした。

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太子堂

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薬師堂

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延命地蔵菩薩

高さ約7mの青銅製の立像で、1977(昭和52)年に建立されました。もとはここに大師堂が建っていましたが、火災による本堂との延焼を防ぐため、隣に移されました。

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四季桜

年中チラホラと咲いている桜のようです。11月に訪れた時に、少し咲いていました。

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縁起

聖武天皇の勅願所として行基が開創しました。弘法大師が十一面観音を刻み、三角の護摩壇を築いて秘法を行いました。四国の札所で調伏護摩の秘法を行ったのは、三角寺のみです。

嵯峨天皇が本尊を篤く信仰していたので、寺領300町歩を下賜されました。

1581年長曾我部氏の兵火によって焼失してしまいましたが、17世紀後半には、復興しています。

現在の本堂は1849年に再建されたもので、1971(昭和46)年に基礎部分をコンクリートにして修復しました。

 

おわりに

山中の静寂の中に、閑静なたたずまいの伽藍が建立されているお寺でした。

険しい山道を上っていかなければならない修行の寺ですが、安産子安の観音様に御利益を求める女性の参拝者も多々あったのではないかと思います。

そのためかやさしくて静謐な雰囲気のお寺でした。