定年後の生活ブログ

定年後に行政書士となり、四国のことを発信しています

阿波池田「MINDE」と「うだつ」のある家

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はじめに

徳島県西部の山に囲まれた三好市池田町は、吉野川が南から東へちょうど大きく曲がる場所に位置しています。

古くから徳島の西部の政治・経済の中心として、また、交通の要衝地として栄えていました。

2006(平成18)年に三好郡の5町村と合併して三好市になっています。

稲作に向かない山間地帯であったため、江戸時代から葉タバコの生産が盛んでした。

三好市の中心となる池田町には、タバコで大きな財を成した家が立ち並んでいる「うだつの町並み」が残されており、当時の繁栄を伺い知ることができます。

地域交流拠点施設「真鍋屋」(愛称MINDE)

地元の住民によって守られてきた旧真鍋家の商家が、地域の交流拠点施設:愛称「MINDE」として整備されました。

MINDE入口

趣のある古民家を近代的に改装しています。

MINDEマチの掲示板

地元の観光案内ポスターやイベント紹介パンフレットなどが掲示されていたスペースです。

中庭

昔ながらの中庭があります。

MINDEキッチン

地元の美味しいものをいただける、おしゃれなレストランでした。

みんなのデスク(2F)

落ち着いた環境の中で、仕事をしたり勉強をしたりすることができる場所です。

フリースペース(2F)

ゆっくりとくつろげる畳敷きのスペースです。

真鍋家

真鍋家は幕末から刻みたばこの製造を始めており、池田町におけるたばこ生産の発展に寄与しました。

明治末にたばこ産業は官営となったため、醤油製造業、山林経営を生業とするようになっています。

2018(平成30年)、真鍋家の好意により、土地家屋が無償で三好市に寄贈されたことで、新たな地域交流拠点施設として生まれ変わりました。

MINDEもう一つの入り口(北側)

「うだつ」のある家

池田町では、幕末から明治にかけて刻みたばこの生産で栄えた商家が、競って「うだつ」のある家を建てています。

「うだつ」というのは、隣の家との境に作られた屋根の上にある壁で、防火の役目をしています。

今でも、たくさんのうだつのある家が残されていて、観光名所になっています。

池田高校野球部の蔦監督

蔦監督は、1970~80年代にかけて、甲子園で旋風を巻き起こした池田高校野球部の監督です。

蔦監督の家

池田高校

正門から見た池田高校です。

おわりに

かつてはたばこ産業によって大いに栄えていた町だったようですが、たばこの専売公社が工場を閉鎖したことで、人口が大きく減少してしまったということでした。

しかし、かつての繁栄を偲ぶことができる建物を活用して、地域を活性化する施設は、とてもモダンでおしゃれな先進的なものです。

このような地域の活性化が定着して、また、賑わいのある街になってほしいと思いました。

追記:ハロウィン飾り

ハロウィン前に訪れたので、かわいい飾りが置いていました。