はじめに
周りを山に囲まれた山里にある道の駅です。
名称の通り、道の駅から少し行った所には温泉があり、人々の憩いの場所となっているようです。
山に囲まれた自然の中で暮らしている人々の温かさが感じられる道の駅でした。
粟生(あわふ)の館
道の駅の建物は「粟生(あわふ)の館」と名付けられています。
吉野川の支流となる鮎喰川(あくいがわ)流域の人々は、その昔、粟を主食にしていた人々で「粟族」と呼ばれていました。粟族は徳島の最も古い開拓民で、阿波は粟に由来するともいわれています。
道の駅の建物は、大粟山のすそに建設されたことにちなんでいます。
お食事処「旬彩茶屋」
昨年、リニューアルオープンしています。木をふんだんに使用した店内と、外の空気を吸いながら食事をいただくことができるウッドデッキ席があります。
神山産の甘みをつけた梅をのせている、手作りそばをいただきました。
産直市
併設する産直市では地元で採れたての新鮮な野菜が販売されています。
神山町内で生産されている農産物を販売、生ごみ処理による堆肥の使用といった、五か条からなる「道の駅 神山宣言」の額が掲げられていました。
地産地消や環境への配慮といった今日的課題への決意をしっかりと踏まえて経営していることを示しているものでした。
お土産によもぎ餅を買って帰りましたが、よもぎがたくさん入っていて香りもよく、餅が柔らかで、中のあんこも癖のない程よい甘さでした。
私は、あんこ系の和菓子が大好きなので、どこに行ってもつい買ってしまいます。
林業紹介コーナー
神山町は林業が盛んで、その伝統が生き続けています。神山で加工、製作した木工芸品が紹介されていました。
七夕飾り
神山町へ行ったのは、七夕が近づいた6月の下旬でした。国道193号線を通っていると、沿道に七夕飾りが飾られていました。こんなにもたくさんの七夕飾りは初めてです。多くの願い事が書かれていると思いますが、星がとても綺麗に見えるところなので、どんなにたくさんの願い事があっても、聞き入れてくれそうに思いました。
かかし人形
神山町から徳島市に向かう県道20号線の途中にある山里に、子どもたちが写生をしている様子を表したかかし人形が展示されていました。可愛らしくリアルに再現されています。
本物と見まがうほどで、こんな山里になぜこんなにも子供たちがたくさんいるのか?と一瞬、思ってしまう程でした。
かかし人形は、三好市の山里である標高800mの名頃(なごろ)集落が、かかしの里として有名となりました。徳島県では、三好市だけでなく他の地域でもかかし人形が作られているようです。
おわりに
地元の手作り感あふれる七夕飾りやかかし人形、神山町産を大切にしている道の駅は地元の人々が参加して訪問される人々にアピールしています。
町を大切に思い、町を誇りに思っている地元の人々の神山町への愛着を感じることができました。