はじめに
弘法大師空海は、青年時代に室戸で厳しい修行を行い、悟りをひらいたといわれています。
目の前には荒々しい太平洋を望み、海岸線にはごつごつした岩が延々と連なっている、まさに修行の場として相応しい所です。
かつて空海が修行をした地に、巨大な空海像が立っていました。
像は階段を上った所にあり、振り返ると室戸の素晴らしい景観を見ることができます。
青年大師像へ
参道の入り口に仁王像
色鮮やかな仁王像が参拝者を迎えてくれます。
階段を上って行くと大師像
台座にあるブロンドの浮き彫
青年大師像胎内めぐり
胎蔵界曼荼羅という八十八ヶ所霊場のご本尊がステンドグラスで描かれています。
神秘的な雰囲気でした。
青年大師像
青年大師像は鉄筋コンクリート製ですが、 “台風銀座”と呼ばれる室戸岬の厳しい気候に耐えられるように、塩害に強いニューセラミックで仕上げをしているそうです。
「青年大師像」の足元は四国の形になっていて、四国八十八箇所の札所が白い目印で示されています。
涅槃像
悟りの境地に至ったお釈迦さまが世を去った時の姿を形にしたものが、涅槃像といわれています。
大師像の後ろに神々しい涅槃像がありました。
青年大師像(明星来影寺)
青年大師像は1984(昭和59)年、信者による寄進によって建立されました。
台座(5m)を含めて高さが21mもある巨大な像です。
海に向かってすっくと屹立している姿は、青年時代における仏教への覚悟を表現しているようです。
像は真言宗豊山(ぶざん)派の「明星来影寺(みょうじょうらいえいじ)」にあります。
おわりに
大師像がある高台から、太平洋の荒波を見ていると大自然のエネルギーを感じることができます。
青年時代に、厳しい環境の中で修行を重ねた弘法大師にも、大きな影響を及ぼしたのではないでしょうか
かつて弘法大師が、私と同じ景色を見ていたのかと思うと、感慨深いものがありました。
追記:空海修行の地「御厨人窟(みくろど)」
青年時代の空海が、実際に修行をしていたとされる岩窟が近くにあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓