はじめに
道の駅「四万十大正」や四万十郷土資料館は、四万十町大正の轟崎地区にあり全長196kmある、最後の清流といわれている四万十川のほぼ真ん中に位置しています。
かつてこの地は大正町でしたが、現在は町村合併によって四万十町になっています。
四万十町と愛媛県宇和島市を結ぶ国道381号線はよく整備されていて、春には四万十川を横目に見ながら道沿いの桜並木の下を走る「桜マラソン」がこの地で開催されているそうです。
自然豊かな山や川の景観がとても美しく、心が癒される一時を過ごすことのできる場所です。
道の駅「四万十大正」
道の駅は四万十川を目の前に望んでいて、階段を降りればきれいな川の水に触れることができます。
国道に面しているので、来るまでの観光客やドライバーの憩いのオアシスといったところです。
お食事処
外にはテラス席もあり、四万十の流れと共に食事を堪能することもできます。
「うなぎの石焼まぜご飯」
地元産の食材を使ったメニューが取りそろえられています。
四万十川で獲れたウナギと地元産の高菜を使った「うなぎの石焼まぜご飯」を注文しました。
あつあつの石焼どんぶりの中に、湯飲みに入っている昆布茶を混ぜて食べます。とっても美味しい一品でした。
四万十郷土資料館
道の駅に面した国道381号線の反対側にある少し高台の所に轟公園があります。
「屋外ステージ」や「郷土資料館」が整備されていて、町のシンボルにもなっている重さが1,5tもある「石の風車」も置かれています。
資料館入口
公園の一角に、ひっそりと存在しているといった感じの郷土資料館があります。
「はらたいら」さんのイラスト
町村合併前の大正町であった時のもののようです。入り口を入ってすぐの所にありました。
歴史・民俗資料
縄文時代の石器や土器などもありますが、主には昭和の生活道具がたくさん保存・展示されていました。
この地域で実際に人々の暮らしの中で使用されていた道具ばかりです。
暮らしの道具というのは、その多くは捨てられてしまい残されていませんが、時を経るにつれて人々の日常生活を知る貴重な民俗資料となると思います。
暮らしの手作りジオラマ
四万十川での昔の「いかだ流し」の様子を表現したジオラマが展示されていました。
かつての人々の仕事や川との関りを手作りで表現した素朴で、とっても温かい魅力あふれる作品でした。
資料館を管理している女性の方にお話を伺っていると、ご自身で製作なされたということでした。
ほのぼのとした優しい目線の作品にお人柄が現れているように感じました。
この他にも親切に、いろいろと展示資料について説明してくださいました。
保存古民家
四万十郷土資料館のすぐ裏に、茅葺き屋根の古民家が移築されて保存されています。
かつて、秋篠宮さまが訪問されたことがあるようで、記念の石碑も建立されていました。
おわりに
「道の駅四万十大正」の周辺は、どこを見ても自然がいっぱいで、山と川に抱かれた穏やかな時間が経過しているようです。
そうした自然豊かな山里の中を流れている四万十の流れに沿って、人々が暮らしを営んでいることを少し垣間見ることができたように思いました。
追記
道の駅では、すぐに売り切れてしまうほどの人気のちらし寿司を、「2つ買っているので、おひとつ、どうぞ」と資料館管理の女性の方が言われるので、恐縮しながらも、ありがたくいただいて帰ってきました。
とっても美味しかったです、ありがとうございました。