はじめに
常設展示室のテーマは「徳島まるづかみ!-”いのち”と”とき”のモノ語り-」とされていて、徳島の恐竜時代から現代までのすべてが分かるような網羅的・総合的な展示がされています。
どの展示も分かりやすくて興味深く見ることができるように工夫されていて、大人も子供も楽しく徳島のことを理解できるようになっていました。
恐竜コレクション
入り口を入るとすぐの所に、巨大な恐竜の骨格標本が置いてあります。その大きさに誰もが驚き、興味を惹かれます。特に子供たちは興味津々で眺めていました。
徳島の内陸部は、白亜紀の地層が分布していて、恐竜の化石が見つかっているそうです。
古代の徳島
埴輪や銅鐸がたくさん出土しています。古くから徳島が栄えていたことを示す遺物です。


中世徳島の板碑(いたび)
板碑は阿波の代表的な中世文化の遺産です。
板碑とは、一個の石材から作られる石造りの供養塔です。
阿弥陀信仰と深く関わりのある遺物のようで、関東に多いのですが、徳島県全域に分布しています。江戸時代には廃れて作られなくなりました。
江戸時代の徳島
豊臣秀吉から蜂須賀家に阿波の国が与えられ、藩主蜂須賀家政により徳島城が築城されます。
以来、蜂須賀家が明治になるまで阿波国を領有しました。
徳島城模型
御座船と徳島城天守
阿波藍
江戸時代に盛んに生産されたことで藍は阿波の特産品になります。阿波藍の資料が展示されています。
三番叟まわし(さんばんそうまわし)
かつて徳島県で盛んに行われていた代表的な正月の祝福芸で、門付け芸人が各家を訪問して回っていました。人形は神の遣いとして、祓い清め、福を授けていました。
自然とくらし
川の自然
徳島県には吉野川をはじめとして那賀川・海部川といった大きな河川があります。
川に棲むの魚・鳥や植物といった生き物が展示されています。
農具
昔、使われていた農具の数々が展示されています。
海とくらし「いただきさん」
女性が籠を頭の上(いただき)に載せて、海産物を売り歩いていました。
海や山の動物
クジラの骨格標本
山の動物たち
おわりに
「徳島まるづかみ」のテーマの通り、徳島の自然や歴史・文化がよく分かる展示で、どのコーナーも興味深くて、見入ってしまうものばかりでした。
時には、日常を離れて博物館で過ごす時間も大切だと思いました。
巨大なアンモナイト
直径1m以上はあろうかという、巨大なアンモナイトの化石も展示されていました。