定年後の生活ブログ

定年後に行政書士となり、四国のことを発信しています

鳴門市グリムメルヘンプロムナードとガレの森美術館

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グリムメルヘンプロムナード

撫養川(むやがわ)親水公園のことをグリムメルヘンプロムナードと言います。

第1次世界大戦の時に坂東俘虜収容所に収容されていたドイツ兵と地元の人たちとの日独交流は、1974(昭和49)年に鳴門市とリューネブルク市との姉妹都市縁組にまで発展しました。

以来たびたび両市の交流が積み重ねられます。

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交流の中で撫養川に親水公園が整備され、200mの遊歩道に、グリム童話をモチーフとした全部で6話のレリーフが並んで作られました。

自然の色合いを生かした石で、立体的に物語の特徴を表現した作品ばかりです。

金のガチョウ

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木こりの男が森へ木を伐りに行くと、横柄な小人に食べ物を求められたので、パンを小人にあげました。

小人はお礼にあの木を切ったら良いと教えてくれました。切ってみると木の中から金のガチョウが出てきました。

金のガチョウを王様の所へ持って行くことになりました。道中、金のガチョウの羽が欲しいと娘がガチョウに触るとくっついて離れなくなりました。そして2人の妹も、牧師さんも、牧師のお弟子さんも農夫もみんなくっついてしまいました。

そのままぞろぞろと町へ行くと、あまり笑ったことがない王女様がその行列を見て笑いました。王様は王女様を笑わせてくれた男と王女の結婚を許しました。それから王女はよく笑い、2人で仲良く過ごしました。

7匹の子ヤギ

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ある時、町へ買い物に行くお母さんヤギは、留守の間には絶対にドアを開けてはいけないよと7匹の子ヤギたちに言いました。

それを見ていたオオカミは、お母さんヤギの声をまねして「開けておくれ」と言いました。子ヤギたちはお母さんヤギの声はそんなにガラガラしていない、だまされないぞとドアを開けませんでした。

次にオオカミは声が綺麗になるアメを買って食べました。声はお母さんヤギのようでしたが、ドアの下からオオカミの黒い足が見えたのでやっぱりドアを開けませんでした。

今度は小麦粉を買って足を白く塗りました。声も足もお母さんヤギのようだったので、子ヤギたちはドアを開けてしまい、オオカミに飲み込まれてしまいました。

お母さんヤギが帰って来ると子ヤギたちがいませんでした。

お腹の大きなオオカミが家の裏で昼寝をしていたので、母ヤギはハサミでお腹を切って子ヤギたちを助けました。

子ヤギの代わりに、たくさんの石をオオカミのお腹に詰めて縫ってしまいました。

目が覚めたオオカミはのどが渇いたので近くの池で水を飲もうとしましたが、お腹の石が重たくてそのまま池に落ち込んでしまいました。

赤ずきんちゃん

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赤ずきんちゃんがお母さんに森の向こうにいるおばあちゃんのところまでお使いを頼まれました。赤ずきんちゃんは「道草をせずにまっすぐ行くのですよ」と言われました。

森の中でオオカミに「どこへ行くの」と聞かれて「おばあちゃんのところ」と答えてしまいます。おまけにおばあちゃんへお花を摘んで持って行こうとしてしまいます。

オオカミは先回りをして、おばあちゃんを騙してぺろりと食べてしまいました。

おばあちゃんの成りすまして待っていたオオカミの所へ、赤ずきんちゃんもやって来ます。おばあちゃんに化けているオオカミに「どうしてそんなにお口が大きいの」と聞いたとたんに食べられてしまいました。

お腹の大きくなったオオカミは大きないびきをかいて寝てしまいました。

あまりに大きないびきだったので、不審に思った猟師が家の中に入っていくと、大きなおなかのオオカミが寝ているではありませんか。

猟師はナイフでオオカミのお腹を切り開いておばあちゃんと赤ずきんちゃんを助けました。

白雪姫

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ある国の女王が女の赤ちゃんを授かり白雪姫と名付けました。それはそれはかわいくて美しい女の子でした。女王が亡くなった後に後妻となった女王は傲慢で嫉妬深い人物でした。

毎日、魔法の鏡に「この世で一番美しいのは誰?」と問いかけます。鏡は決って「あなたです」と答えていました。

白雪姫が美しい娘に成長すると、魔法の鏡は「最も美しいのは白雪姫です」と答えました。これを聞いた女王は家来に「白雪姫を森に連れて行き心臓を持ってこい」と命じました。家来は白雪姫を森に連れて行きますが、代わりに鹿の心臓を持ち帰りました。

取り残された白雪姫は森の動物に7人の小人の家に導かれ、一緒に幸せに暮らしました。

ある時、女王が再び「この世で一番美しいのは誰?」と魔法の鏡に聞くと「白雪姫」と答えました。白雪姫が生きていることを女王は知ってしまったのです。

小人たちが出かけている時、空腹の老女がやって来たので白雪姫はスープをご馳走しました。お礼にもらったリンゴを一口かじると、倒れて眠ってしまいました。お礼のリンゴは毒リンゴだったのです。

小人たちは白雪姫をガラスの箱に入れて森の中に置きました。そこに王子様がやって来て、白雪姫にキスをすると深い眠りから覚めたのです。

王様は王女の悪だくみを知り、追放しました。こうして王子様と白雪姫は結ばれて仲良く暮らしました。

ヘンゼルとグレーテル

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木こりの父親と兄妹が暮らす貧しい家に新しい母親が来ました。新しい母親は子供が嫌いで、兄妹を森に置き去りにするよう父親に言いました。兄のヘンゼルは森の中で道しるべになるように小石を拾っておきました。お陰で森の中に取り残されても兄妹は家に帰って来ることが出来ました。

継母は再び森の中に置き去りにしようとしました。

ヘンゼルはパンをちぎって帰りの道しるべにしようとしたのですが、パンを小鳥が食べてしまい、帰り道が分からなくなってしまいました。森の中でさまよううちに兄妹は、お菓子の家を見つけたのです。

家の主のおばあさんは、兄妹を家の中に招いてくれました。ところが家の中は暗くて不気味で、おばあさんは魔女だったのです。外側がお菓子の家だったのは迷った子供をおびき寄せるためだったのです。

兄のヘンゼルは檻に閉じ込められて、妹のグレ-テルは太った兄を魔女が食べるために食事を作るように命じられました。グレーテルは魔女の隙をついて、オーブンで魔女を焼き殺すことが出来ました。

兄妹は燃え上がるお菓子の家から逃れて家に帰ることが出来ました。すでに継母は貧乏が嫌で実家に帰ってしまっていました。父親と再会できた兄妹は魔女から奪った宝石を持っていて、末永く幸せに暮らすことが出来ました。

ハーメルンの笛吹き男

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ハーメルンという町で、ある年、ネズミが大量に発生しました。町中の人が困っていると、不思議な格好をした男がやって来ました。

市長にネズミを退治すれば褒美をあげるといわれ、その男は愉快に笛を吹きました。すると町中のネズミが出てきて、男に誘い出されて一匹残らず近くの川で溺死しました。

町の人はネズミがいなくなって大喜びです。男が市長に褒美を求めたところ、市長は褒美を与えるのが惜しくなりました。

褒美をもらえなかった男は再び楽しい笛を吹きました。すると今度は子供たちが男の後に付いて行ってしまいました。子供のいない町になってしまい、市長は激しく後悔しますが、もう子供たちは戻ってきませんでした。

ガレの森美術館

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エミール=ガレは19世紀、ガラス・陶器・家具の分野で新しい可能性を切り開いたフランスを代表する芸術家です。パリ万博で名声を博し、アール・ヌーヴォー(新しい芸術)を代表する工芸家です。自由で有機的な曲線と自然のモチーフが特徴で、グラヴェール法(ガラスに彫刻を施す技法)などの様々な技法を駆使しており、ガラスの魔術師とも言われています。

鳴門市妙見公園にガレの森美術館としてエミール=ガレの作品が展示されています。

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おわりに

鳴門市には国際的な交流の中から生じたものがいろいろあります。今回、紹介した童話のレリーフやエミール・ガレの作品などその様な交流から生まれたものだと思います。交流の大切さを学ぶことが出来ました。