はじめに
小松島ステーションパークは、日本で一番短い国鉄路線として知られていた小松島線(1,9km)の駅跡地に作られた公園です。
公園には道を挟んで、西側にSL記念広場、東側にたぬき広場があります。
SL記念広場
SL記念広場の入り口
旧小松島駅
SL記念広場には、国鉄小松島線の小松島駅舎が再現されています。
蒸気機関車
C12形蒸気機関車 280が客車オハフ50-272と連結されて展示されていました。
残念ながら、蒸気機関車は錆が多く、客車も鍵がかかっていて中に入ることはできませんでした。
貴重な歴史的産業機械なので、何とか、しっかりした修復保存をしてほしいものです。
蒸気機関車型の水飲み場
愛媛県内子町にあるC12形蒸気機関車
小松島ステーションパークにある蒸気機関車と同じ形のものが、愛媛県の内子駅前にも保存展示されています。
愛媛県内子町について詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓
たぬき広場
たぬき広場入口
たぬき広場
たぬき広場には「高さ5m・胴まわり5m・重さ5トン」の世界一大きなたぬきの銅像があります。
巨大たぬき像
たぬきの前で手を叩くと、背後から滝となって勢いよく水が流れ落ちる仕掛けがありました。
巨大なたぬき像は「阿波たぬき合戦」に由来しています。
金長たぬき伝説
むかしむかし、村の子ども達にいじめられていたたぬきの金長を茂右衛門が助けました。
金長は茂右衛門の店の守り神になりましたが、金長はたぬきの位を上げるために、四国のたぬきの親分である津田の六右衛門に弟子入りをしました。
ところが六右衛門は人をだます悪いたぬきだったのです。
才能のある金長を六右衛門は養子にしようとしましたが、金長は断って阿波へ帰っていきました。
やがて金長が自分の脅威になると考えた六右衛門は、大勢の追っ手と共に阿波に攻め込み、たぬきの一大合戦が勃発します。
これが「阿波たぬき合戦」です。
激闘の末、金長は六右衛門を打ち取りますが、自らも深手を負ってしまいます。
恩人の茂右衛門の所に、やっとのことでたどり着きましたが、礼を述べた後に力尽きてしまいました。
感動した茂右衛門は「正一位金長大明神」として末永く金長を祀ったといわれています。
金長たぬき
一本松のおたけ(女たぬき、くの一)
たぬきの水飲み場
おわりに
公園には、歴史のある蒸気機関車や巨大なたぬき像といった地域にゆかりのある展示物があります。
市民の憩いの場所に、地元とのゆかりのあるモノが置かれていることは素敵なことだと思いました。