はじめに
香川県丸亀市は、古くから「うちわ」作りの盛んな所です。
江戸時代初期にはうちわ作りが確立したようで、丸亀藩は藩士の内職にも奨励しており、金毘羅参りのお土産としても人気があったようです。
伝統のある「うちわ」づくりを、広く知ってもらうための施設として設立されたのが「うちわの港ミュージアム」です。
「うちわの港ミュージアム」
ミュージアムはその名の通り、丸亀港のほとりに位置し、丸亀における「うちわ」の歴史だけでなく、制作過程や「うちわ」の製作体験もできる施設です。
何の変哲もない日常の生活用品である「うちわ」が、複雑な工程を経て、丁寧に作られていることを学べる施設でもあります。
展示
国の伝統工芸品
渋うちわ製造工程
モダンでカラフルなうちわ
うちわの骨の回廊
うちわ製造の実演
うちわ作りの人形
昔のうちわ作りの様子を再現した人形がありました。
おわりに
エアコンが普及している現代ではありますが、涼を求めたときに、風情のある「うちわ」は夏の風物詩として欠かせないアイテムです。
いつまでも日本の夏に欠かせないものとして伝統的な「うちわ」が残っておいて欲しいものです。
「瑠々風(るるか)」
うちわのイメージキャラクターです。
追記:金毘羅講灯籠
丸亀港の船溜まりには1838年に製作された高さ5,28mの青銅製のりっぱな灯籠があります。
かつて丸亀は金毘羅参詣の人たちの上陸地として栄えていましたが、この「こんぴらさん」を信仰する人たちがお金を出し合って建てたものです。