はじめに
愛媛県今治市の産業といえば、今治タオルや今治造船が有名ですが、古くからの伝統工芸品として、瓦の製造が盛んな所でもあります。
現代でも、菊間町という瀬戸内海に面した小さな町で、盛んに瓦を製造しています。
特産の菊間瓦の歴史と伝統を紹介している「かわら館」に行ってきました。
「かわら館」とは
今治市菊間町は、鎌倉時代中期からの瓦の産地といわれています。
瓦造りの長い歴史と伝統を、今に伝えている菊間瓦を紹介しているのが「かわら館」です。
「かわら館」では、瓦の最盛期を再現したジオラマや、菊間瓦の繁栄を記した展示、被爆瓦、全国の名工による作品など、数々の貴重な資料を見ることができます。
「バリィさん」と「みきゃん」
瓦を制作する際の技法で作られた、今治市のキャラクター「バリィさん」と愛媛県のキャラクター「みきゃん」がお出迎えしてくれます。
常設展示室
江戸時代のジオラマ模型
菊間瓦の実物を使った解説展示
歴史ある鬼瓦
菊間瓦を解説する室内展示
瓦しゃちほこ
鬼の形相
道後温泉棟鬼瓦
瓦制作の技術を生かした昔の炬燵(こたつ)や火鉢
「瓦のふるさと公園」
「かわら館」の背後にある山は、瓦をモチーフにした「瓦のふるさと公園」になっています。
公園内には、全長120mのローラーすべり台や子供向けのアスレチック遊具があり、子ども達が遊ぶことのできる遊具が整備されています。
ローラーすべり台
アスレチック遊具
時計展望台
一番上の山頂には時計展望台があり、菊間の街並みだけでなく、遠く瀬戸内の島々をも一望することができます。
菊間町の街並みと瀬戸内海
「バラ園」
公園内では地元の愛好家らによってバラが育てられており、その数は100種900株とも言われています。
さまざまな種類のバラが咲き誇る5月、10月には、多くの観光客でにぎわいを見せます。
令和5年12月23日に訪れたのですが、まだまだ、きれいに咲いていました。
今年は猛暑の影響か、咲くのが遅かったそうです。
おわりに
今治市にある菊間町の瓦産業が、これほどまでに歴史があり瓦製造が盛んであったのかを「かわら館」で知ることができました。
また、「かわら館」の周辺はよく整備され、子ども連れにも楽しい憩いの場所であると思います。
バラ園は、地元の人たちによってよく整備されているので、最盛期は、それはそれは美しいものでしょう。
もう一度、訪れて満開のバラの花を見たいものです。
追伸:特別展で地元出身のデザイナーが関係するマシンが展示されていました。